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モバイルを使い始めて30年の筆者が活用しているモバイル機器、モバイルシーンを紹介していきます。スマートフォン、ノートパソコン、PDA、携帯電話に加え、様々なネットサービス(ソーシャル、クラウド、レンタルサーバーなど)、周辺機器(Bluetoothヘッドセット、Bluetoothキーボード)との連動をご紹介します。

デジカメとスマホの合体に感動レポート

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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。日々、複数のスマートフォンを駆使しながらモバイルしていますが、異色の端末を使い始めたのでご紹介します。
スマートフォンは多くの機種が発売されていますが、海外ではユニークな機種が発売されています。その中でも、異色の存在が、カメラ機能を搭載したGALAXY Cameraです。このGALAXY Cameraは、見た目は完全なコンパクトデジタルカメラですが、Android 4.1を搭載して、CPUはクアッドコア、ディスプレイは4.8インチ、と高機能なAndroid端末というものです。通話機能は搭載していませんが、それ以外は、Androidとしてフル機能を搭載しています。海外スマートフォン通販サイト「EXPANSYS Japan」(http://www.expansys.jp/)より実機をお借りしましたので、レビューします。

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GALAXY Camera。正面から見ると、まさにコンパクトデジタルカメラ。1,630万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSイメージセンサ、21倍の光学ズームレンズを搭載。

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背面から見ると、Android端末。Android 4.1搭載、ディスプレイは4.8インチのHD Super Clear LCD、タッチ操作、CPUはExynos 4412 1.4GHz(クアッドコア)。

以前、COOLPIX S800cという、Android搭載デジカメを使ったときは、Android端末としては力不足な印象で、写真を無線LANでソーシャル発信するための手段としてしか、Androidが活用できませんでした。一方、このGALAXY Cameraは、Android端末として十分実用になります。

このGALAXY Cameraは、もしかしたら、モバイルユーザーにとっては、嬉しい存在なのではないか、と感じ始めました。私は、スマートフォンと一緒に、デジタルカメラとパソコンを必ず持ち歩いています。スマートフォンにもカメラ機能が搭載されているのですが、やはりデジタルカメラの方が、使い勝手も良く、綺麗に撮影できるために、モバイル機器として欠かせない存在になっています。また、デジタルカメラで撮影したデータは、パソコンから、ソーシャルネットワークなどにアップロードするため、パソコンも必須になっています。

もし、このGALAXY Cameraが、デジタルカメラとスマートフォンの通信機能端末として、実用になるのであれば、デジタルカメラとパソコンが不要になります。つまり、GALAXY Cameraと通話機能のある携帯の2台、という最低限の組み合わせでも、モバイルはある程度可能になることが予想できました。さらに、GALAXY Cameraに通信専用の格安SIMと、通話機能のある端末に通話のみのプランで契約したSIMすれば、格安で運用も可能になります。

GALAXY Cameraがあれば、軽くて安いモバイル環境が作れてしまうのです。何て素晴らしいのでしょう!
そんなことを夢見ながら、実際に運用してみました。使い方としては、GALAXY Cameraに、日本通信のbmobile U300(bマーケット価格一か月チャージ2100円)、SIMフリーiPhone 4に、NTTドコモのXi対応SIMで通話契約のみ(タイプXiにねんで月額780円)の組み合わせで使ってみました。

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通話はiPhone 4で、通信と写真撮影はGALAXY Camera、という役割分担で利用

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GALAXY Cameraにはテザリング機能を搭載しているので、iPhone 4はGALAXY Camera経由でネットが可能です。

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GALAXY Cameraの醍醐味は、撮影した写真をすぐにソーシャルネットワークに公開できること。ただし、300kbpsの低速通信では、フルサイズで撮影した写真データが3Mbyte程度あるので、非常に時間がかかってしまいます。小さなサイズで撮影、または、リサイズしてから、ソーシャルネットワークに送った方が実用的でした。フルサイズの写真をソーシャルネットワークに公開したい場合は、無線LAN経由か、または、高速通信SIMを利用した方が良いと感じました。

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GALAXY Cameraは、ネットとカメラの両方で活用すると、バッテリーの負荷が大きいようです。本体の節電設定をうまく活用しつつ、予備バッテリーやモバイルバッテリーは必須です。

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GALAXY Cameraは、音楽を聴きながら写真撮影も可能ですが、バッテリーの持ちを考えると、iPhone 4に音楽再生を担当させた方が、モバイルとしては実用的です。

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GALAXY Cameraは、撮影モードが充実していますが、マニュアル撮影も可能です。マニュアルで、いろいろ設定しながら撮影したいカメラユーザーにも対応できる機種です。

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撮影例(絞り優先モード)

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撮影例(マクロモード)


GALAXY CameraとiPhone 4を持ち歩いて、ネット、カメラ撮影、通話と、モバイル環境にて、全く困ることがありませんでした。今までのモバイル環境と遜色なく、普通にモバイルができてしまいます。欠点としては、GALAXY Cameraが305gあるので、通常のスマートフォンの倍以上の重さがあるくらいでしょうか。カメラとしても、Android端末としても、妥協なく作っているGALAXY Cameraならではの利点を感じることができました。今後も、カメラとスマートフォンのコラボ商品のリリースを、カメラファンとしては希望します。

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