Windows 8とSurfaceに未来はあるのか(第46回)
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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。
マイクロソフトが、Windows RT搭載のタブレット端末、「Surface with Windows RT」の予約販売を開始しました。来年1月には、デスクトップアプリケーションも動作する「Surface with Windows 8 Pro」を発売する予定ということです。まだ、海外のみですが、日本での発売も期待したいところです。
Surfaceは、10インチのタブレット端末ですが、カバーがキーボードのようになっており、ノートパソコンのように使えます。何故、このようなハード構成になっているかというと、 Windows RT(または、Windows 8 Pro)が搭載されているためです。
Windows RTとWindows 8 ProのベースとなっているWindows
8は、タブレット用のUIと、パソコン用のUIの二つが融合したOSになっています。タブレット用のUI(以前はMetro
UIと呼ばれていたもの)は、指で操作することを前提に作られており、Windows
Phoneで使われているタイルをデザインのメインにしたUIです。基本的に、アプリケーションは全てフルスクリーンで操作するシングルタスクスタイルに
なります。
さらに、Windows
7のようなパソコン用UIも搭載します。ユニークなのが、この二つのタブレット用UIとパソコン用UIがデュアルブートで切り替える方式ではなく、併用で
きる点です。イメージとしては、パソコン用のスタートボタンの代わりに、タブレット用UIが追加された感じでしょうか。
つ
まり、今まで、タブレットとパソコンの2台を利用していたユーザーは、Surfaceの一台で利用が可能です。タブレットを使っていてパソコンを使いたいな
あ、とか、パソコンを使っていてタブレットを使いたいなあ、と感じた経験あると思います。これが、Surfaceならば、簡単に切り替えて利用ができてし
まいます。ただし、Windows RT搭載バージョンは、デスクトップ用アプリが動かないため、注意が必要です。
Windows 8搭載のパソコンは、このようなSurfaceと同じコンセプトを持った製品が多く発表されています。タブレットとして、パソコンとして、どちらのシーンでも対応できる製品となっています。
現状、残念な点は、タブレット用UIの部分が、使いにくく感じてしまうことです。慣れの問題かもしれませんが、アプリケーションも少ないため、現在タブレットで行っている作業を全て置き換えることができるか、という部分に不安が残ります。iOSとOS
Xが融合した端末が出てくれればなあ、なんて感じてしまったことは、内緒です。
何にせよ、Windows 8は、今までのパソコンやタブレットの利用シーンを大きく変える可能性のあるユニークなコンセプトだと思います。今後が楽しみです。
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