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怒涛の発表ウィークに思う・Google NEXUS編(第52回)

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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。

怒濤の発表ウィークで、GoogleからNEXUSシリーズの新端末が発表になりました。Android搭載のスマートフォンとタブレットです。NEXUS 4,NEXUS 7,
NEXUS 10と液晶サイズ別に3タイプも発表になりました。OSも最新のAndroid 4.2を搭載しています。機能も価格も魅力的なラインナップになっています。

元来、NEXUSシリーズは、Androidの標準端末という位置付けで、NEXUSを元にOSの開発が行われていました。今までは、NEXUS ONE、NEXUS S、GALAXY NEXUSと発売してきましたが、今回のNEXUS端末は、Android標準端末という意味以上に、Google Playにてオンラインで安価で購入できる、という他のAndroid端末に退けをとらない競争力を持つ端末になっています。

NEXUSシリーズの楽しみと言えば、最新OSが搭載されていることと、開発端末ということもあり、OSのアップデートが頻繁に行われることです。また、Root取得やROM焼きなども比較的簡単に行えるため、ヘビーユーザーに人気の端末です。

私は、今回のNEXUSシリーズに対して、また別な期待を持っています。NEXUS 4とNEXUS 7は、3G搭載モデルが発売されます。つまり、通信キャリアに依存しないSIMフリー端末です。この端末が、日本のGoogle Playにて、海外のように安価に発売してほしい、と願っています。

通信キャリア契約に紐付けられた端末しか日本の携帯市場ではありませんが、こういったSIMフリー端末が発売されることで、ユーザーが端末と通信会社の両方を選択する自由が生まれます。実際には、ソフトバンクは、定額アクセス用のAPNが非公開で、auはCDMAのため、3GのSIMフリー端末が発売しても、ドコモか、もしくは、ドコモのMVNOサービスの日本通信やIIJmioなどしか、使うことができません。

SIMフリー端末が流通するようになれば、SIMフリー端末用のSIMの種類が増えてくる可能性があります。端末割引という名目で、高い通信料を払うのではなく、安価にネット接続が使えるプランを持つSIMフリー端末用のサービスの登場が期待できます。

そんな夢が広がるNEXUSシリーズですが、Google Play上では、3G対応NEXUSは残念ながら販売されない雰囲気です。ぜひ、SIMフリー端末を発売してほしい、と願っています。


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