海外ローミング通信障害に思う(第16回)
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モバイルを愛していますか?モバイル情報ブロガーの伊藤浩一です。
お盆の時期は、モバイル関連のニュースはあまりないかなあ、と思っていたところ、大きなニュースとして、ドコモで海外ローミングの通信障害がありました。約220カ国にて、海外ローミングの通話やメールがつながりにくくなったとのことです。丁度、海外に旅行に出かける方も多い時期なため、大きなニュースの扱いとなりました。
日常生活において携帯電話やスマートフォンが必須になっていますので、海外に行った際も、海外ローミングを利用して便利に携帯電話やスマートフォンによる通話を使う機会が多くなりました。また、通信に関しても、現地のローミング先を選択することで、一日定額で使えるプランがありますので、メールやネットが海外で自由に使えます。特にGoogleマップを利用すると、初めて行った土地では便利です。
しかし、今回のような海外で通信障害が起こってしまうと、現地での連絡を携帯電話に頼っている場合、大変なことになります。慣れない海外で、ちょっとした待ち合わせでの連絡さえ取れない、といったことも発生してしまいます。
リゾート地などで、一カ所に長く滞在する場合は携帯は不要ですが、ショッピングモールなどが点在する大きな都市にて、別行動する際には携帯は必須です。家族で買い物で別行動して、携帯で連絡を取り合おうとしても、連絡が取れずに、結局宿泊先のホテルでやっと会える、なんてことになりかねません。また、お土産を買おうと、日本の家族に携帯で連絡を取ろうとして連絡が取れずに、家族が希望するお土産が買えない、ということも考えられます。
まだ旅行なら良いのですが、これが仕事で、短期の海外出張の場合はもっと大変なことになるでしょう。短期の出張だと、海外ローミングの端末しか用意しない場合が多いと思いますので、大切な仕事の電話やメールを受信する機会を逸してしまうかもしれません。
日本における通信障害以上に、海外ローミングの通信障害は、現地を旅行したり仕事をしている方にとって、他に変わる手段が用意できないため、大きな事件となってしまいます。
私の場合は、海外での通信費用を節約するために、現地の通信キャリアのSIMを入手して、SIMフリーのスマートフォンに挿して使っています。現地の安い通話料金、通信料金にて利用することができるからです。ほとんどの場合、空港の通信キャリアの売店にて、数日使えるプリペイドのSIMを購入して、旅行中は活用しています。そのため、今回のような、日本のキャリアの通信障害はそれほど影響はありません。日本にいる方に、プリペイドの現地の携帯番号を伝えておけば、海外ローミングの通信障害でも、現地にて通話を受けることができます。
しかし、家族と一緒に海外旅行する際には、日本の携帯を海外ローミングで渡しているため、こういった障害があると、家族との連絡が取れなくなってしまう可能性があります。家族にも現地SIMを入れた携帯電話を渡した方がよいかもしれませんね。
海外での通話、通信手段の確保を、海外ローミング以外で考える時代になったのかもしれません。旅行先の観光情報と一緒に、通信事情も調べておきたいところです。遅い夏休みで、海外旅行を計画されている方は、モバイルを利用して、旅行をお楽しみください。
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