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ドッグフリスビーを見て感動したことをValue Propositionの視点で考えた

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Yagi

こんにちは、ゴールデンウィークをゴールデンな感じで過ごしています、松井です。

先ほど、家族でドッグフリスビーを見ました。犬達の躍動感、フリスビーのコントロールに感動しっぱなし。いいものを見られて大満足です。

ところで、だいぶ失礼な言い方になりますが、おそらくこのドッグフリスビーの犬やフリスビーを投げている方々は世界トップレベルということでは無いんじゃないかと思うんです。

でも、それを見て多くの観客はえらく感動している、と。

その状況を見て、顧客に感動を呼び起こし、収益を得るためには、業界でナンバーワンになるなんていうことが必要ないんじゃないかと思ったのです。

今回のポイントは3つマングローブ。

  1. そもそもナンバーワンである必要はない
  2. 自分より相対的に高い能力や魅力に人は感動する
  3. 自分にもできそう、と思わせるポジションを用意する

あなたがもし、独立したとして考えてください。

業界でナンバーワンになれますか?

僕は無理です、はっきり言って。

じゃあ、そこで諦めるかって言ったら、そうではないんです。だって、ナンバーワンではないにせよ、これまで人の役に立つ能力があったから仕事をして来られたのではないですか。

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であれば、必ず誰かの役にたてるはず。そう思いませんか?

そんな時は、自分のいる業界の中で自分よりも下に目を向けるか、業界の外側を見てみるのです。

ドッグフリスビーで言えば、新人の教育サービスをするとか、今回のショーのように全くドッグフリスビーのことを知らないような人たちにその技を見せるということ。

これは、ドッグフリスビーの競技で1位にならなくてもできますよね?

もちろん、ナンバーワンを目指して腕を磨くということは大切なことです。でも、もし商売することを考えているのならば、誰かの役に立つことが優先されます。その時にはナンバーワンであることは手段の一つでしかなくなるのです。

そして最後に。

ドッグフリスビーを見ていて、犬みたいなことは出来なくても、フリスビーを投げることはできそうだなって思いました。っていうか、絶対できます。

もちろん、ショーで投げている方々と同じことはできませんよ?でも、まっすぐ投げることはできますし、それを犬がキャッチすることも可能でしょう。

それは、犬が訓練されているから。とりあえず必要な時間だけフリスビーが中に浮いていればキャッチしてくれます。

では、ある特定の能力を持ったあなたを犬に見立てみましょう。

優れたパートナーと組めば高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。そして、それによってなにがしかの報酬を受けることもできるかもしれません。

でも、もう一つの視点があります。

それは、あなたがいれば一歩を踏み出せる。そういう人々に手を差し伸べること。

ドッグフリスビーで言えば、ショーを見ていた僕です。

優れた能力を持ったあなたがいれば、僕はきっとちょっと練習しただけでドッグフリスビーを成立させることができます。そして、それを続ければどんどんレベルアップしていくことができるかもしれません。

なんにせよ、あなたの持っている能力が、誰かに一歩を踏み出させ、成長させることができる可能性を秘めているのです。

これすなわちコンサルティングというやつですね。

そういったわけで、もし自分の能力にちょっとだけ自信があり、実績もあるならば、市場の中のポジションの取り方を変えるだけで十分戦えるということです。

自分のいる場所の上下だけでなく、左右を見渡すと、自分の中にある意外な価値に気づけるのではないかと思います。

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