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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

話題のWindows Azure Platform ApplianceをAzureの鼓動的に表現すると

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日本時間で昨晩開催されたWPC(パートナー向けのグローバルカンファレンス:詳細コチラ)で
発表されて以来、おかげさまで随所で話題になっているWindows Azure Platform Appliance

Wpc2010_05_2

少々遅い時間にもかかわらず日本からも多くの方々に視聴いただけたようだ。
見逃してしまった方、頭出し自在のSilverlight SmoothStreaming によるオンデマンド配信は
コチラ
↓から。Azureアプライアンスの話はゲージ↓のあたりのボブ・マグリアが発表。

Wpc2010_03_2

地道に活動を続けているAzure担当エバンジェリストとしてはここまで大きく取り上げて
いただいて「こんなに嬉しいことはない」状態ではあるのだが、このアプライアンスのお話は
これまでのマイクロソフト謹製パブリッククラウドとは違い、パートナー企業各社様との協業に
よって実現する部分が多いため、諸々詳細が確定するまで不用意な発言が多くの方々の
ご迷惑につながるものであり、さすがの私も慎重にならざるを得ない。

ということで、昨晩いの一番にブログ更新したかったところをぐっとおさえて今更新。

「エンタープライズITに賭けるならMicrosoft」――バルマーCEO、パートナーにクラウドビジネスへの転換を促す(ITmedia エンタープライズ)
[速報]マイクロソフトがWindows Azureのアプライアンスを発表。オンプレミスでWindows Azureの利用が可能に(Publickey)
Microsoft、「Windows Azure Platform Appliance」を発表(ITmedia エンタープライズ)
Windows Azureの「アプライアンス」発表、デル、富士通、HPが販売(ITpro)
「Windows Azure」プラットフォームが企業データセンターで運用可能に(CNET Japan)
マイクロソフト、クラウド基盤「Windows Azure platform appliance」を発表(Computer World)
米 Microsoft、「Windows Azure Platform Appliance」発表~Azureによるオンプレミスクラウドサービスの独自構築が可能に(クラウドWatch)


と出遅れていたら、お伝えすべき内容はもうすでに多くのメディアで取り上げていただいて
いるので、ここでは恒例のガンオタに(だけ)よくわかる解説を試みてみたい。
マジメな解説はもう少し世の中の様子を見てから…。
Steve Marxが開発者目線での解説を行っているので興味ある方はChannel9をチェック

今回発表されたアプライアンスを一言で的確に言い表すならば、NRX-044アッシマー。
Wikipedia解説機体イメージ図)私の好きなモビルスーツのひとつ。

- 地上戦に強い (エンタープライズ用途向き)
- 連邦軍の制式量産機 (パートナー展開前提の低コスト量産型;今回はそのプロトタイプ)
- サブフライトシステムの支援なく移動が可能 (好きな場所に設置可能)
- 空力に優れたリフティングボディによる低燃費 (空調、電力、サーバー管理効率の追求)
- 可変モビルアーマー (利用状況に応じて柔軟にスケールアップ、ダウン運用可能)
- 標準化された操縦系統 (.NET開発言語他変わらない開発エクスペリエンス)
- 高い整備・運用性 (自己修復、自動プロビジョニング)
- 攻撃力の高い大型ビームライフル装備 (各社のキラーアプリ、ミドルウェアを実装予定)

まさに、アッシマー!
わからない人は(カッコ)内がAzureアプライアンスの特長と思っていただければそれでよい。

ガンダムネタがわかる人に、戦略的な位置づけを説明しておこう。
私の勝手な思い込みでは、マイクロソフト内でパブリッククラウドを推進するAzure派は、
地球連邦軍から派生したエウーゴであり、クワトロ・バジーナ大尉と名乗って参画している
シャア・アズナブルは人類のニュータイプへの革新(クラウド時代への開発者の革新)の
実現を目指してがんばっているのである。

エウーゴことAzure派の直近の活動により、ここ数年の間、地球連邦軍内で優勢だった
ライセンス販売至上主義のティターンズ派と紆余曲折の上折り合いをつけることで合意。
地球連邦軍は一致団結してアクシズと戦う準備を整えようとしつつある。

連邦軍本隊との共闘を可能にしたエウーゴは連邦軍配備の戦力を使ってアクシズと
対抗できるようになる。今回のアプライアンス発表により、マイクロソフト全軍および
パートナー企業各社の力を結集してアクシズと闘う準備ができつつあり、今回の提携で
地上戦の傑作機アッシマーの配備も可能になった。

対するアクシズ、ネオジオン他ジオン系勢力に相当する Google, Amazon, Salesforce.com は
宇宙に住むスペースノイドを中心とした構成となっており、カジュアルなWebアプリケーションを
お手軽にホスティングすることには長けているが、SLAや法令遵守、技術サポートに
足場をとられるエンタープライズの地上戦は比較的不得意としている。

今回、アッシマーの初期プロトタイプが配備される第一陣のパートナー各社と先行的に
展開する取り組みにおいて、我々は戦術面でのドクトリンを蓄積してゆくことになる。
これまでWindows他のビジネスでもそうしてきたように、パートナー各社の力を借りることで
おそらくジオン系勢力に対しては勝てると思うが、この戦いの目的は違うところにある。

ニュータイプへの革新。

機能を正しく理解してインプリしてゆくという従来型のITの考え方から脱却し、
本質的な価値を見抜いてお客様のニーズにあわせてフィットさせるスタイルに、
IT業界全体が変革を迫られている。

マイクロソフトとGoogle、Amazon、Salesforce.com、加えてVMWareとの戦いの後、
この変革が正しく起こっているかどうか。渦中にいる私としては目の前の戦闘につい
気をとられがちだが、本質的にはこの変革を引き起こすことの方に興味があるし、
継続的にパッションを注いでゆきたいと思う。

Wpc2010_04

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下図はWPC2010で展示された新型のITPAC(モジュール型データセンター)。
PDC09で公開されていたものに比べて小型化されている。撮影 by @hkazunori

Itpacs

Comment(1)

コメント

地道に活動を続けているAzure担当エバンジェリストとしてはここまで大きく取り上げて
いただいて「こんなに嬉しいことはない」状態ではあるのだが、このアプライアンスのお話は
これまでのマイクロソフト謹製パブリッククラウドとは違い、パートナー企業各社様との協業に
よって実現する部分が多いため、諸々詳細が確定するまで不用意な発言が多くの方々の
ご迷惑につながるものであり、さすがの私も慎重にならざるを得ない。

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