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EUのSamsung独禁法調査ーー和解に向けてさらなる改善を要求

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SamsungをEU競争法違反で調査している欧州連合(EU)が、(いつものことながら)ダメだしをしているようだ。

Samsungは対Appleの特許訴訟で自社が保有する標準必須技術特許(SEP)を主張して製品販売差し止めなどを要求したが、FRAND(Fair(公正)、Reasonable(合理的)、And Non-Discriminatory(非差別的))条項でライセンスするとしていたSamsungに対し、欧州委員会(EC)は独占的立場の濫用がみられるとして、2012年末に異議告知書を送付していた。なお、SamsungはECによる調査が開始された後に、欧州でのApple製品差し止め要求を取り下げている。

SamsungはECと和解に向けて動いているところだが、ReutersによるとEUの代表者はSamsungによる和解案を受け取ったことを認めており、これを評価した結果、さらなる改善を求めているという。

競争法に違反していると見なされた場合、Samsungは年間売上げの10%の罰金を科される可能性がある。

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