仏政府がHadopiに幕引き、ネット遮断措置にピリオド
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フランス文化通信大臣のAurélie Filippetti氏は7月9日、Hadopiのネット遮断措置終了を正式に発表した。
Hadopiは音楽や映画など著作権のあるコンテンツを許可なくダウンロードすることを禁ずるもので、3回行うと罰金とインターネット回線が遮断されてしまう。今回ネット遮断部分がなくなり、罰金(60ユーロ〜)は継続する。
文化省の発表文では、インターネット接続を遮断するという措置が「この時代において完全に不適切なもの」としている。若者をはじめ利用者にとってインターネットは重要な入り口になっているとも付け加えている。今後は、ユーザーではなく、違法ダウンロードにより収益を得ているサイトやサービス側に目を向けるという。
2009年に通過、2010年に施行となったHadopiだが、送った警告メールは160万件、実際に遮断にいたった事例は1件、15日間のアクセス遮断に終わったようだ。運用にあたって60人ほどのスタッフが専用の新設機関に勤務、運用費は年間1200万ユーロと高コストだった。
日本からは2011年にHadopiに視察に行っている。
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