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デジタルコンテンツ流通の潮流を見据えて

電子書籍端末の試み

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今週の9日木曜日からお台場ビックサイトで開催される東京国際ブックフェアーの中でデジタルパブリッシングフェアーとして電子出版に関するイベントが行われる。アイドックも例年出展しているが、今年はアイドックのDRMソリューションであるKeyringPDFを電子ペーパーを使った電子読書端末に搭載したものが展示デモする。昨日つぎのような報道リリースを配信した。

読書端末向けの著作権保護開発キット「KeyringPDF/SDK」を提供開始~第一弾として富士通フロンテックのカラー電子ペーパー携帯情報端末「FLEPia(フレッピア)」ほか 2モデルにKeyringPDFを搭載~KeyringPDF/SDK

アメリカではアマゾンがKindleを使った電子書籍ビジネスを展開し、それを追うようにアップルやグーグルも電子書籍市場への意欲を明示/暗示的に示してる。日本では以前にソニーや松下が電子書籍端末市場に参入したが、いずれもビジネスモデルとして成功することなくほぼ同時に撤退している。最近はAUが読書ケータイとして読書アプリケーションを想定した端末を発売したりしているが、これらのビジネスの成否は偏にビジネスモデルとコンテンツのAggregationにかかっていることは自明のことで、アマゾンやアップルはその点で間違いなく日本勢に比べて数段先を行っている。

KindleやiPhoneは端末としての機能や操作性が議論されるが、サービスの一部としてそれも重要な要素ではあるものの、それよりも重要なのはビジネスモデルとそれによるコンテンツのAggregation(集積)だ。コンテンツを持つ出版社などが進んでコンテンツを提供(流通)させたくなるような仕組み作りが求められている。アップルがiPodとiTunes Storeで音楽コンテンツビジネスを大変革したのも別にiPodの端末としての魅力ではなく、iTunes StoreでCDで売られていたアルバムを一曲ごとの単品売りをし$9.99と絶妙な価格づけをしたことにある。当初アップルはiPodやiTunes StoreをMac用のサービスとして始めたが、すぐにWindows PCにもサービスを広げることで爆発的に市場を獲得した。iPodが発売された時すでに市場にはMP3プレイヤーと呼ばれる携帯音楽プレイヤーが存在していが、iTunes Store的なサービスを欠いていたために、後発のiPodに瞬く間に市場を奪われてしまった。

日本でも多くのKindle的な端末が開発されているが、アップルのiPodの成功、アマゾンのKindleのチャレンジに学習して、よりよいサービスが展開されるか、これからが楽しみである。

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