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デジタルコンテンツ流通の潮流を見据えて

改めて新聞雑誌の新しいビジネスモデルを問う

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アマゾンのKindleやアップルのiPhoneなどの話題で出版業界はいつになく活発に動き出している。特に新聞や雑誌などは同じ出版業界の中でも特に変革を求められている分野なので真剣に新しいビジネスモデルを探し求めている。ネットが新聞や雑誌の代替え媒体となりつつあることは否定できない。昔テレビがマス媒体として成熟して来た時にも新聞や雑誌の未来が議論されたが、その時でも新聞や雑誌のビジネスモデルが今日ほどには問題視されなかったように思う。

ここ数年、新聞や雑誌はそのコンテンツをネット媒体に提供することにより生き抜く道を模索してきたが、今のところ成功事例は無い。巨大なブラックホールのようなネットは新聞や雑誌が提供するコンテンツを砂漠に撒かれた水のように一方的に吸収してしまい、新聞社や雑誌社にはほとんど何も恩恵をもたらすことが無かった。玉石混合のネットのコンテンツの中に飲み込まれた新聞や雑誌コンテンツはその中でなんら存在感を示すことができない。ユーザーはおろかコンテンツを掲載しているサイトからも意味のある対価を得ることができないでいる。ネットビジネスの基本である広告料についても微々たるものでしかない。昔の良き時代に購読料や広告料で得られていた収益に比べるとネットから得られるものはあまりにも少ない。

そこに技術の進歩がさらに一歩進んで、KindleやiPhoneのような読書端末として従来には無かった製品が現れるに従って、新聞社や雑誌社は俄に現れた可能性に必死に食らいつこうとしている。ただそれが本当に出版社に新しいビジネスモデルをもたらすのか、またはネットで経験したような実利のないものなのか判断ができない。

私はネットであれ電子読書端末であれ新聞社や雑誌社の生きて行く道は大いに存在し新しいビジネスの展開ができると信じているのだが、それは追々述べて行きたい。今週の木曜日(9日)から東京ビッグサイトで東京ブックフェアが開催される。出版界のお祭りで例年多くの出版関係社が出展し業界ばかりでなく多くの本好きが訪れる。その中にデジタルパブリッシングフェアーとして電子出版に関わる会社が出展するコーナーがある。私の会社も毎年参加しているが、興味の有る方はぜひ見に来られることをお勧めする。出版という巨大な業界が大きな試練(ビジネスチャンス)を迎えている様子を見ることができる。

アイドックの出展内容

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