干支(えと)と 60年周期説の不思議
某テレビ番組で香港のある風水師が言っていた
60年周期という言葉が耳に残っていたので少し調べました。
この周期だけを考えた場合、政治や経済をはじめ自然現象なども含め、
様々な分野で表現されることがあると聞きました。
日本で年を表すためにもちいられる干支(えと)は、
「十二支(じゅうにし)=12種類の動物」に結びつけて表現されますが、
元来は古代中国の殷時代に現れたとされる時間や方角を表す、
十干(じゅっかん)と十二支を組み合わせた60を周期とする
十干十二支がより本来の意味に近そうです。
十干:
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
十二支:
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 (日本の場合)
もっと詳しく知りたい方は、Wikipedia 「干支」へ
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では日本では60年前には何が起きていたのか。
前後1年の範囲で大雑把に抜き出しました。
--- 1950年(昭和25年 庚寅) 2010年の60年前
・朝鮮戦争勃発。
・中華人民共和国によるチベット侵攻。
・自衛隊の前身である警察予備隊が発足。
・金閣寺が放火で焼失。
--- 1951年(昭和26年 辛卯) 2011年の60年前
・サンフランシスコ条約調印(国連加盟可決は1958年)
ソ連他を除く49か国がサンフランシスコ条約に調印して、日本は占領下から独立国に復帰。
このとき千島列島(北方4島は含まない)と樺太は放棄。
・日本とアメリカ合衆国との間の安全保障条約。
・マッカーサー元帥の解任
1945年以来日本の占領政策を指揮したが、トルーマン米大統領により突然解任。
・戦後初の民間航空会社「日本航空」設立。
--- 1952年(昭和27年、壬辰)2012年の60年前
・サンフランシスコ講和条約発効、日本の主権回復。
・硬貨式の公衆電話が登場。
・十勝沖地震発生。
--- 補足
・大卒初任給 4000円!
60年前は戦後混乱期であったことには驚かされます。
繰り返すとまでいうには、やや苦しいかも知れませんが
最近耳にするキーワードのいくつかは含まれているようにも思えます。
戦後日本は60年以上前の焼け野原から始まったのだとしたら、
また2011年から修正したり、やり直しすることは難しいのですかね。
念のためですが、政治的/宗教的な意図はありません、ご了承お願いいたします。
※同日午後12時20分 年号と干支のそれぞれの誤記を修正しました。