もしも携帯音楽プレーヤー1台に39万円使えるとしたら
わたしがこれまでにMP3プレーヤー1台に使った金額で最も高かったのは13万円くらい。しかし、その3倍を1台の多機能音楽プレーヤーに出していた人たちがいたそうです。
・1台39万円「病気に効く音楽プレーヤー」の販売会社に業務停止命令
LATREという製品だそうで、この販売会社のページを見てみました。
「LATRE」の文字のうち、「L」「A」「T」にはLuxury（贅沢な）Aroma（香り）Treatment（処置治療）という意味が込められております。 今後、到来するであろう超高齢化時代に向けて、高機能性弱電機器と家庭用ヘルスシステムが融合してゆく事は、誠に自然な流れであり、達成すべき目標でもあります。 リラクゼーション機能の追及と洗練されたデザイン、軽快な操作性と拡張性のあるプラットホーム、さらに、新規コンセプトを基に開発された数々の優良コンテンツを「LATRE」は、皆様にご提案いたします。
写真を見ると、PSPを崩したようなかんじのボディで、ムービーを信じるとすれば、カラー液晶。SDっぽい拡張スロットがあるようです。
なんらかのコンテンツが入っているようでもあります。それが「血液がサラサラになり、脳梗塞やパーキンソン病に効く」ということなんでしょうか。
バカ高い音楽プレーヤーといえば、Bang & Olfulsenの音楽プレーヤーがありますね。4Gバイトメモリで600ドル。日本では8万円くらいってところです。ただ、これには人気の高いイヤフォン、A8が含まれています。
39万円というと、高性能なノートPCをフルオプションで買える値段。それを音楽プレーヤーに費やすとどのようなことが可能になるでしょうか？
うちの場合は、家族全体で、
iPhone
iPod classic
iPod nano×3
iPod shuffle
Sansa Connect
これでだいたい25万円くらいですね。あとはサブ1万円の格安系MP3プレーヤーが5、6台。これを5万円としても30万円。とても39万円にはいきません。家族5人分ですからね。
1台で39万だとどんな機能があればいいでしょうか？ いまのiPod touchに次の機能が入っていたらいいかも……。
・携帯にも使える（人はそれをiPhoneという）
・好きなアプリがそのまま動く（人はそれをjailbreakという）
・オプションでBluetoothのハードウェアキーボードが使える
・万能赤外線リモコンになる
・HSDPA内蔵
・200Gバイトメモリ
・楽器になる（KAOSSILATORっぽいやつとか、鍵盤つきシンセとか、振ったらシェイカーとか）
・ムービーカメラになる
・GPSになる
・会社の仕事がこれ1台でできる
・アソビがこれ1台でできる
なんだかiPhone 2.0に対する希望みたいなことになりました。でも、これでも正当化できない気がします。わが家の稟議は通らないだろうなあ。
で、問題のLATRE、さすがに非現実的な価格ではありますが、現実歪曲フィールドを持つスティーブ・ジョブズ聖下ならばさぞかしたくさん売りまくったことでしょう（このあたりengadget風に）