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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

サンタさんのプレゼント

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かつては歩きながらでも音楽を楽しみたいと願っていたので、携帯CDプレーヤーが登場した頃には真っ先に購入した。手持ちのジャズのCDが数百枚あったので、いちいちカセットテープにコピーする手間が省けるのはありがたい。元々山登りが好きで、平地を多少歩くことくらい全く苦にならないので、当時は東京駅からIBMの箱崎事業所まで25分あまりを歩いて通勤していた。徒歩のお供にリー・モーガンのザ・サイドワインダーなんかをバックグラウンドで流しながら行けば快適に違いない。

この目論見は携帯CDプレーヤー購入直後の初出勤日にあっさりと打ち砕かれてしまった。プレーヤーをカバンの中に入れて歩くと、ちょっとした振動を与えただけでも激しく音飛びしてしまう。リー・モーガンがヨタヨタとついて来る、いや時々転んで勝手に一服しながらついて来るような感じで、かえって歩くリズムにとって逆効果であった。せっかく大枚はたいて買ったのだからとしばらく持ち歩いていたが、じきにただの荷物に格下げとなり、持ち歩くこともなくなってしまった。

歩きながらでも音楽を、という思いは娘にも乗り移ったらしく、今年のサンタさんのクリスマス・プレゼントはiPod Shuffleである。どうやら仲のよい友達と電車に乗った際に、その友達が誇らしげにiPodを取り出してイヤホンを耳に当てていたのがうらやましかったらしい。所詮は小学生なので聞くのはジャズなんてことはなく、崖の上のポニョとかきらりん☆レボリューション(間に星印を入れるのが正統派らしい)のテーマソングがせいぜいのところだ。ま、他人の嗜好についてあれこれ言っても何にもならないので、とりあえず娘の「電車のお供にきらりん☆レボリューション」を実現するために協力するとしよう。

フラッシュメモリーを採用したプレーヤーは、かつての携帯CDプレーヤーに比べると格段に小さく軽いし、駆動部分がないために当然の事ながら音飛びとは無縁なのはよいことだ。いちいちパソコンを経由して曲を転送してやるために必須なのが、iTuneと呼ばれるソフトであるが、困ったことに数年前に購入した我が家のメインのPCは、メモリ搭載量が256MBしかなく、しかもOSWindows2000のままなので使えないのである。前提はそれぞれ512MB以上、Windows XP SP2と結構な高望みである。何とかなるだろうとばかりにそのまま導入を試みたのだが、案の定インストーラが言う事を聞いてくれない。

ならばとWindowsに標準搭載されているMedia Playerで何とかならないだろうかと考えた。実現されている機能に大差ないはずだし、何と言ってもPCのスペック要件が少な目である点が好ましい。ところが僕の技術力では、どうやってもMedia PlayeriTuneを認識させることができない。iPodのドライバーがiTuneの中に組み込まれているとこういうことになるのかな。仕方なく別のPCを用意してダウンロードを行なったのであるが、我が家のPCが使えないのは不便なことこの上ない。別の曲をダウンロードするにはPCの心配から始めなければいけないなんて、iPodなんかやめておけばよかった、と思ったところで、サンタさんが選んだんだから観念するしかないらしい。

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