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ある時はコンピュータの製品企画担当者、またある時は?

1/2ポンドのハンバーガーの話

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帰宅の電車の中で何気なく吊り広告を見ると、Double Quarter Pounderの文字がある。サクラを使ったとか何とかマスコミを賑わせた元凶はこいつだな。ハンバーガーを朝っぱらから食べたいかどうかということもさることながら、数量限定のためすぐに品切れになってしまうわけでもあるまいし、僕だったら徹夜で列に並ぶなんてことは絶対にしないな。サクラの人達も、サクラにつられて並んだ人達も、とりあえずご苦労様と言っておこう。他人よりも早く食べることができたと言ったところで、一体どのくらいの価値があるんだろうと思ってしまうけど、逆にそういう点に価値を見出せることが若いということなのだろうか。

それにしてもDouble Quarter Pounderの吊り広告の写真を見るといかにも大きそうだ。しげしげと写真を眺めて見ると、立体感が強調されるような撮影の仕方なのだろう、写真のピントが合っているのは中央部だけで周囲が少しぼけている。ハンバーグもかなりの厚みを感じる。だけど字義通りに捉えると、「2倍の1/4ポンド」の肉が使われているということだろうか、1ポンドが450グラムそこそこであるから、Quarter Pounder113グラム、それがDoubleになったところで226グラムに過ぎない。ステーキ肉を思えば特に大きいわけではない。それにしてもDouble Quarterとはややこしい言い回しだ。素直にHalf Pounderと言えばいいじゃないかと思ったが、それよりはDouble Quarterの方がより大きいような言葉の響きが感じられるから不思議である。しかしそもそも英語にこんな熟語ってあるのだろうか。試しにALCのサイトDouble Quarterを調べてみたら、該当する項目は見つからなかった。

さて例の徹夜行列にかなりのサクラが混じっていたと新聞でも報道されていたが、本当にサクラを使う事って非難されるべきなんだろうかという疑問もムクムクと頭をもたげてきた。サクラにつられて思わず徹夜行列に吸い寄せられてしまった人達や、徹夜行列XXX人という新聞記事を見て思わず「ほう」と思った人達からすると、「なあんだ」という思いはあるに違いない。だけどそれは騙されたり、損害を蒙ったりしたのだろうか。サクラが勧誘したのなら「騙し」だったとも言えそうだが、おそらくそのほとんどは無言だっただろう。サクラの無言の行動を見て麗しい誤解をしたり、長い行列を知って自分も後に続こうとしたに違いない。マーケティング活動であるというコメントを出していた会社があったように思うが、要するに市場を動かすための活動だったということなのだろう。行列を見て自発的に行動するように仕向けたわけだから、特に非難するべき点は見当たらないような気がする。種明かしがされて「なあんだ」と思う程度ならまだしも、「騙された」と感じる位だったら、行動する前にちょっと立ち止まって裏を読んでみる事も必要なんだろう。油断も隙もあったものではないというのであれば、その通りかもしれないが。

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