リンクトインアプリの刷新に見るHTML5の時代
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このエントリは「リンクトインのスマートフォン向けの新しいアプリとスマートフォン向けサイトが出ました。HTML5で作られており、HTML5はアプリとサイトの境界をなくしていくことを予感させます」という記事です。
▼リンクトインのアプリが新しくなった!
かなり早い周期で機能が追加・改善されるリンクトインですが、先日ついにリンクトインのアプリおよびスマートフォン向けサイトが刷新されました。
どんなものかについては百聞は一見に如かずということで、是非下記の紹介動画をご覧いただき、実際のアプリをダウンロードいただければと思います。英語が苦手な方でも雰囲気は掴めると思います。
使ってみるとご覧いただける通り、非常に動的で、フラッシュで作られたサイトを見ているかのような印象を受けます。
また、機能面も刷新されており、グループにアクセスできたり、自分のプロフィールの詳細が確認できたりと、以前のアプリよりも大幅に改善されています。(Bluetoothでのコネクション承認機能がなくなってるようで、そこは残念・・泣)
▼HTML5がアプリとサイトの境界をなくす
さて、スマートフォン向けアプリが出たとともにスマートフォン向けサイトもリリースされています。
是非下記のサイトにスマートフォンからアクセスしてみてください。
http://touch.linkedin.com/
・・ご感想はいかがでしょうか?下記画像の通り、アプリとサイトがほとんど同じように作られてます。
HTML5という技術については「HTML5で何ができるのか?」「HTML5でWebの何が変わるのか?」といった様々な議論が起きています。
私が今回のリンクトインのアプリ刷新とスマホ向けサイトリリースで感じたのは、「HTML5によるアプリとサイトの融合」です。上記のリンクトインのアプリ/サイトのように「アプリのようにサイトを使っている」のか「サイトのようにアプリを使っている」のかの境界が非常に曖昧になっています。
これはHTML5の時代の一つの側面を象徴していると感じます。HTML5の技術によって、今まで私たちがアプリのストアからダウンロードしていたアプリは意味がなくなり、今後はブラウザを通してサイト(のようなアプリ?)にアクセスする。今後、場合によってはアプリのストアというのもなくなるかも知れません。こういった変化の背景にはクラウドやモバイル、タブレットといった技術が当たり前のように浸透してきたこともあるとも思います。(参考記事:ソーシャルの次の時代、「フリーミアム」が終わり「コンテンツがキング」になる【湯川】)
といったことを考えさせてくれた、今回のリンクトインのアプリ/サイトでした。
とはいえHTML5には他にも様々な切り口の論点があります。今後もそういった技術トレンド全般にも注視してご紹介していきたいと思っています。