頑張りの上限
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ある展示会でひたすら名刺を集める係をやったことがあります。
ブースの前を通ったお客さんに対してパンフレットを渡して名刺を頂く、5時間ほどその作業の繰り返しでした。
ここで、ダントツ1位になった方がいました。もうトイレも行かない、ご飯も食べない、いかに早く名刺を集めるかにひたすら集中していました。湯気がたっているのが見えそうなくらいの集中力です。
それを見て私は、「ああ、こんなに頑張っていいのか。ここまでやっていいのか。」と思い、気合いを入れ直したのでした。
あとで思い返してみると、勝手に「このくらいだろう」と思っていたことに気が付きました。頑張り度合いの上限を自分でつけていたのです。1位になった方をみて、何かにおいて突出する人というのは頑張りの上限が高い人なんじゃないかと思いました。
pray for japanの活動(ファウンダー?なんて呼んでいいのか分かりません)を始めた鶴田浩之氏のブログでこんな記事がありました。
高校卒業式での送辞スピーチをすることになった鶴田氏。
恩師に付き合ってもらって、原稿を50回くらい何度も書きなおして(当時からブログを毎日続けていたので文章を書くのは好きでした)、スピーチの練習はたぶん200回以上。1ヶ月前から放課後に教室に残って発声練習を行い、呼吸のタイミングまで全てシミュレーションしました。
全文はこちら。とても面白いです→http://www.mocchiblog.com/?p=7449
送辞スピーチだと、おそらく10分ほどのスピーチでしょう。それを、なんと、50回も書き直して、200回以上練習したそう。彼のような人が、頑張りの上限が高い人の一例なのでしょう。本人も「狂ったように練習」したと言っています。一度、こういう経験があると、頑張りの上限が取っ払われるのかもしれないですね。「私はここまで出来る」という上限です。
余談ですが、前に鶴田氏のpray for japanのプレゼンを聞いたことがあります。静かに、深い想いをゆっくりと話す彼に緊張した感じは全くありませんでした。(その時の記事はこちら) 若いのにすごいなぁと驚いていたのですが、この記事を読んで納得しました。やはり1日では出来ることではなかったのですね。
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