アマゾンの個人事業主配送時代、IoT配送時代に脱落するヤマト
ヤマトさんは日本一の物流会社だよ・・・
なのにどうしてアマゾンの当日配送を断ったの!!??
一方アマゾンは 気にもしてないみたいだよ・・・何故!!??
あのね・・・そこには 働き方改革のその先があるんだよ・・・
日本の働き方改革より米国の方が一歩先をいってるんだね・・だからアマゾンは・・・
うーむ
<出所 出所 https://www.tutor2u.net/business/blog/amazon-joins-the-sharing-economy >
NEKOシステム(基幹システム)に代表されるヤマト運輸のサービスは、日本一と言っても良いほどの優れモノでした。電子マネーでの支払いや受け取り日時の自由な変更などいたれり、尽くせりでした。次世代にはAI(人工知能)を入れるそうです。しかし残業代、約230億円の未払いの解消、政府の働き方改革への物流業界の賛同の中で、ヤマト運輸は値段が安く、仕事が大変なアマゾンの当日配送を辞める方向と報道されています。
そこでアマゾンは米国で先行している自社物流網の構築を開始し、約1万人の個人事業主(個人ドライバー)をラストワンマイルで活用すると報道されています。これまで年末やクリスマスなどの繁忙期にしかあまり仕事がなかった個人事業主(個人ドライバー)には恒常的に仕事が流れ朗報です。
これは画期的なことであり、UberやAirbnb、家事代行サービスなどの雇われない働き方が一挙に宅配にも広がります。
アマゾンは米国において"アマゾンマジック"を打ち出し、アマゾンプライム会員を増やして、自社配送や当日配送をどんどん強化しています。(注文から2時間宅配など)また自社物流網も充実しており、シカゴでトレイラ―トラックを4000台買うなどしています。またドローン宅配も試み始めており、40機のボーイングエアーカーゴをリースしています。
アマゾンはヤマト運輸の当日配送などからの脱落を気にもしていません。むしろ自社物流のチャンスと見ています。何故なら既に米国ではラストワンマイルの宅配に雇われない働き方のフリーランス・ドライバーなどをどんどん投入しているからです。
■ IoTから脱落する日本の物流業界
ネット通販は日本では現在5.4%程度ですが、アメリカも中国も10%を超えており、将来は20%を超えるとみられています。IoTの影響により、パソコンからスマートフォン、更にはAIスピーカーなど消費者サイドにおけるIoT機器の増加は確実にEC=ネット通販の割合を増加させます。同時に注文から配送までの時間短縮競争を従来以上に激化させます。
この流れの中で日本では佐川急便が脱落し、そしてあのヤマト運輸まで脱落しようとしています。
■ 雇われない働き方と物流
既にクラウドワークスやランサーズなどの登録者数が300万人を超えています。また人手不足の中、保育園や介護施設などではサービス料金が低く、長期雇用制度は愚か正社員制度も業態に合わないことは明らかです。家事代行サービスでタスカジが「正規の雇用形態では1時間のサービス料金が3000円を超えてしまう。これでは年収が2千万円と言った富裕層しかサービスを利用できない」と言って"雇われない働き方"として家庭の主婦層の活用に踏み切った事を思い出します。高齢者や家庭の主婦層など8時間は無理でも一日のわずかな時間ならば働けると言う人々は大勢います。これらの方々の時間を合計した"無限の余暇時間"を仕事に活用する時代が"雇われない働き方"として米国を席巻しています。その波が日本にも来ています。働き方改革のその先を米国は行っていると言うことでしょう。(2016年の米国大統領選挙でも"雇われない働き方"は大議論となった)
既にアマゾンンが目指している方向(ECの拡大と2時間配送、低料金の同時追及)には正規雇用は無理があり、相応しくないところまで来ています。特に何度も再配達を求められる、ラストワンマイルの消費者接点はそうです。
一方日本の物流業界にはフリーランス・ドライバー(個人事業主(個人ドライバー))を活用するノウハウはありません。
IoT時代が進む中でその流れから脱落する企業は東芝などの家電だけではなく、ヤマトに代表される日本の物流業界も同じなのかもしれません。
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