アップルテレビの発表で話されなかった事
すっきりしたデザインですね・・・確かにアップルは コンテンツ(曲、ドラマや映画、アプリ)を一度、購入すれば全てのアップル機器で使えますから・・・・
ゲームの場合、コンソールゲーム的な深いサービスを作って、iPhoneやiPadでも楽しめると言うのは 強みですね・・・任天堂が目指してできなかった領域と言われています。
ソニーやマイクロソフトも挑んでますが、米国で44%のスマートフォン市場を持つアップルですので。
また CATV(CATVや衛星テレビ)など米国の有料テレビの実施するインターネット視聴サービス、テレビエブリホエアでアップル製品は60%の視聴シェアを持っています。
これは無視できません・・・確かに ^^
9月9日のサンフランシスコでのアップル製品発表イベントは、例年の9月と10月の分割イベントを一挙に実施したイメージでした。予測通りジャーナルストを中心に7000席の招待イベントが実施されています。アップルテレビに関してはiPhoneで成功した内容をムーアの法則による急速な生産性の向上や技術の成熟を背景にやっと本格的にテレビに流し込み始めたと言った処でしょうか。10月後半に初の本格版アップルテレビは出荷されます。
■ アップルTVで稼ぐ気はない
値段は32GB版が149ドル、64GB版が199ドルでした。と言う事は「アップルはアップルTVで稼ぐ」つもりはありません。アップルウオッチなどはゴールド版を出して、必死で稼ごうとする姿勢が明らかですが、アップルTVはどうやら違うようです。重要なのはアップルTV自体では稼ぐ気がなく、飽くまでもスマートホーム、リビングルームのトロイの木馬と言う位置づけです。古くて安いA8processorが使われています。しかしこの値段で出したと言う事は、次世代のインターネットテレビを全てのiPhone所有家庭に使ってもらいたいと言う事でしょう。
■ 発表された内容
TVOSと共に発表されたアップルテレビ用アップストアの設置によりアップルTV用のチャンネル数が圧倒的に増加し、早晩、約2千アプリを有するライバルのロクを軽く超えるでしょう。
またシリとモーションリモートとアップストアの発表によりゲームの充実も可能になりました。一部のコンソールゲーム機ユーザーから出ていた「コンソールゲーム機もスマートフォンもタブレットでも同じゲームを楽しみたい」と言うニーズがアップルで可能となりました。これは複数プレイヤーゲームの場合も同じです。既にソニーやマイクロソフトは、多様な機器からのMMORPGに対応しています。しかし米国のスマートフォン市場で44%の市場シェアを持つアップルのアップルテレビがコンソール市場に本格登場すれば影響は計り知れません。カジュアルゲームからの浸食でしょうが任天堂、ソニー、マイクロソフトは一定食われるでしょう。但し、アップルTVの値段から考えて、積極的にコンソールマシン業界を破壊する気はないようです。
■ 未発表内容
ネットフリックス対抗のWebTVサービス(インターネット版の縮退型CATV 、CATVの創造的破壊)の発表は年末から2016年と言われています。これでアップルTVの足場を固めます。またアップルテレビで途中まで見た番組を大型画面のiPadプロなどで引き取り視聴すると言う、家庭内の台にテレビ、第三テレビ戦略をすすめると思われます。そうすれば販売が落ちているiPadで稼げます。
一方稼ぎ頭になると思われているのがホームキットなどのスマートホームです。アップルとしてはアップルTV をネストのようなハブとしてスマートホームの機能を充実させ、IPhoneの買い替え販売を確実なものとし、アップルストアなどでのアクセサリー製品の販売で稼ぐと言う戦略に出るでしょう。
次回のイベントではこれらの発表が楽しみです。
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