LGBTパレードからあわや締め出し、フェイスブック実名主義の危機
レイボウパレードは華やかです・・・でもフェイスブックの実名主義が批判されています。2年前はマークさんが参加して大人気だったのに・・・
フェイスブックをレイボウパレードから締め出す投票まで行われています・・・うーん・・・
フェイスブックよ 恥を知れ！！ そんな・・・あんまりですよぉおお・・・＠＠
Protestors at the Pride Parade in San Francisco are angry with Facebook for its name policy.
フェイスブックの実名主義はLGBT運動を愚弄するものだ！！
#MyNameIs campaign
＜出所 ビジネスインサイダー ＞
こういう大歓迎は今や昔です・・・フェイスブックの締め出しも議論されています・・・
＜出所：allfacebook＞
同性婚やトランスジェンダーの差別に反対するレインボウパレードが２０１５年もサンフランシスコで華やかに実施されました。しかし、今年は差別撤廃の対象としてフェイスブックの実名主義がやり玉に挙がっています。それも元フェイスブックで働いていた性転換者（トランスジェンダー）からの内部告発（ニックネームの私はフェイスブックから締め出された）が引き金です。パレード実行委員会はフェイスブックの件を審査しました。その結果、５対４でフェイスブックはかろうじてレインボウパレードに参加が認められました。しかしパレードの中でもフェイスブックの実名主義批判は収まりません。実名主義を改めさせようとする#MyNameIs campaignが始まっています。
2013年フェイスブックはマークさんらがLGBTパレードに参加して大変な評判でした。
■ 差別がある状況でニックネームを認めないのは問題
元々フェイスブックの実名主義はハーバード大学の草の根的な公開名簿作りから始まっています。確かにフェイスブックの実名主義は「お互いがは良く知った間柄でのプライベートなやり取り」では大きな効果があります。一方フェイスブックへの投稿はプライベートとパブリックの境目がほとんどありません。メッセージアプリが台頭した時に指摘されたのは、「数年前に馬鹿をやった投稿」を就職時に見とがめられて損をすると言う若者（ミレニアル世代の下の方の若い人々）からのフェイスブック批判でした。
しかし今回は「社会的差別が関連する問題」として実名主義批判が出てきています。
LGBTを好む人々は安全上の理由から「ニックネームやハンドルネーム」を好みます。一方フェイスブックは本名以外は頑なに認めようとしません。こう言った処がIoT時代を前に自己表現を重視するミレニアル世代、LGBT差別反対派の人々から見れば「時代にあっていない」と言う事になります。
ワークスタイルにおいても転職の増加や雇われない働き方を求める人々の増加、それに先行したハリウッドなどの創造性の開花を見習ってオフィスでも「雇われ感の払しょくや自己表現の重視」を迫るソフトウエアエンジニアや開発技術者などが増えています。その急先鋒がLGBT差別反対運動です。
■ IoTは革命・・・まずは価値観、ライフスタイル
昔、グーテンベルグの活版印刷術が広めた宗教革命の中でローマンカソリックや英国国教会を追われたピューリタンの人々は自発的に祈りの集会を持ち、メイフラワー号がアメリカに移住した時に個人間の社会契約の概念が示されました。そしてこれらの動きはロンドンコーヒーショップの組織制度改革、その百年後の産業革命へと続きます。
LGBT運動は明らかに宗教改革時の価値観の変化、新しい家族の在り方などライフスタイルの変化の課題を突き付けています。そして新しい産業革命のIoTの時代が訪れようとしています。
既におじさんおばさんの世代（ミレニアル世代の前のジェネレーションＸ世代以上）のソーシャルメディアへと位置付けられているフェイスブックですが、再度、時代のトレンドに揺さぶられ、曲がり角を迎えています。
ニックネームの解禁はあるのでしょうか？
★★UPDATE: A breakdown of the demographics for each of the different social networks
★★ Transgender woman who worked at Facebook argues that a seemingly harmless Facebook policy is discriminatory
★★ Members of the LGBT community are protesting Facebook and Mark Zuckerberg at the Pride Parade