既に既成事実として報道されているアップルWebテレビサービス発表は6月WWDC

ネットワーキング

» 2015/03/18

　いよいよアップルもインターネットテレビ＝ＯＴＴサービス＝Webテレビ放送を提供するよ！！

6月のＷＷＤＣ2015ではいったい何が飛び出すのか・・・

アップルテレビでもアイフォンでも、アイパッドでもマックでも視聴できるよ・・・

＜出所　テッククランチ＞

　　俺　入らないよ　　・・親会社のＣＡＴＶのコムキャストが絶対反対！！て言うんだもん

　但し、テレビエブリホエア用（ＣＡＴＶ契約者用）のアプリはアップルテレビに出すけどね・・・・

　　＜出所　ＮＢＣ＞

　ウオールストリートジャーナル紙が「アップルが2015年9月頃、インターネットテレビ（ＯＴＴサービス）を提供する計画」をしていると報道して以来、既に米国のテックブログは、押しなべてアップル独自のアップルによる独自インターネットテレビサービス登場を前提とした報道がなされており、アップルウオッチ報道は過去のものとなっています。先日のSpring ForwardのイベントにおけるHBO NOWのアップルテレビ独占契約発表とアップルテレビの69ドルへの値下げは、その先駆けだったようです。

■ 地上波を含む25チャンネル、20ドルー40ドル（月額）

正式発表は6月のWWDCで行われ、NBC放送を除く地上波（ABC、CBS、フォックス）を含むCATV系放送など25のチャネルがカバーされるそうです。また新たにDiscovery とViacom系のチャンネルも参加を検討しているそうです。

値段は30－40ドル、場合によっては月額20ドルだと予測されています。

アップルテレビでもアイフォンでも、アイパッドでもマックでも視聴できると見られています。

■ 狙いはコードカット層、コードネバー層

アップルのネットテレビ放送は、CATVの値上げにへきへきしている潜在コードカット層と生まれた時からテレビにほとんど触れないミレニアル世代＝コードネバー層を狙います。見もしない500チャンネル、月額100ドルもするＣＡＴＶは要らないと言う層が対象です。

コードネバー層は、ミレニアル世代の中でも若い世代であり、テレビのタレントよりもYouTuBerのタレントに惹かれています。この層がすでに米国では1千万人おり、数が毎年増えています。

■ 最大ライバルはSlingTVか

さて2014年10月頃からHBO ナウなど様々なケーブルテレビのチャンネルがどんどんＣＡＴＶから独立してインターネットに番組（ライブとオンデマンド）を提供し始めています。その中でアップルネットテレビのライバルと目されているのがチャーリー・アーゲン会長率いるデイッシュネットワークのSlingTVです。これは10数チャンネルで14.99ドル（月額）のサービスです。

昨年末に試験利用を開始したインターネットのＯＴＴテレビサービスであるソニーのプレイステーションＶueはほとんど話題に取り上げられていません。

■ WWDCでアップルテレビ本格版も発表か？

この流れで行くと2015年6月のWWDCでアップルのインターネット放送サービスは発表されます。その頃までに69ドルに値下げされた現行のアップルＴＶは在庫一掃されているでしょうから、アップルテレビ本格版（セットトップボックス版）も同時に発表される可能性が高いです。

■ CATVのコムキャストと仲が悪いアップルＴＶ・・NBC放送の欠如の訳

地上波のNBC放送がアップルのインターネット放送サービスに参加しない理由は、2014年のアップルとコムキャストとの提携交渉が挫折した事に起因すると見られています。当時タイムワーナーとアップルはアップルのネット放送サービスにタイムワーナーから番組を提供する契約を内定していたと見られています。しかしコムキャストによるタイムワーナー買収発表でその話が頓挫しました。そしてコムキャストは自社のセットトップボックスＸ１に固執してアップルＴＶには番組を出そうとはしなかったそうです。そういった経緯もあり、両社の間はかなり険悪なようです。

■ IADは復活するか

2014年10月頃から始まったテレビ放送のインターネットシフトの波を受けてテレビ広告のインターネットシフトが再度注目されています。そしてアップルの鳴かず飛ばずだったIADに注目が集まっています。