モノのインターネット(IOT)と社員の創造性発揮、プライドデモにアップル・テイム・クックＣＥＯも参加！！

» 2014/06/30

アップルが会社を上げて参加、ＣＥＯテイムクックさんも遂に参加！！

<出所：9to5Mac＞

　昨年はフェイスブック、ＣＥＯのマーク・ザッカーバーグさんの参加で噂話は持ち切り！！

テイム・クックさんは「アップルは出遅れた！！」と思ったようです・・・

＜出所：プライド＞

■ シリコンバレーが変形家族（プライド）を支持する訳

週末（6月29日（日））のサンフランシスコですがプライド（ＬＧＢＴコミュニティ、レスビアン、ゲイ、セクシュアル、トランスジェンダーコミュニティ）支持、普通婚と対等の権利要求のデモがありました。タクシィ・アプリのUberはタクシーハイヤーから結婚式までのサービスを無料で行うなどシリコンバレーのテックコミュニティは盛り上がっています。第44回のサンフランシスコデモには約100万人が参加と予想されています。

昨年はフェイスブックのザッカーバーグＣＥＯがデモに参加するなどして、マイクロソフト、グーグルと一緒にプライド（変形家族）を盛り上げました。唯一時代に遅れていたアップルもその後支持を表明し、この週末はテイム・クックＣＥＯもお揃いのＴシャツ姿で参加しています。また参加したアップル社員は、1ドルのギフトカード（$1 iTunes gift cards）を配りまくっていました。アップル社員の参加は数千人規模です。文字通り会社を上げて変形家族を応援しています。当日、本社にはプライドの旗が掲げられました。

＜出所　９ＴＯ５Mac＞

■ 雇われ感の払拭と自己表現の自由、変形家族（プライド）支持は象徴

モノのインターネットの時代はサービス支配論理の下、サービスもスマート機器開発も多様性が求められます。そう言った多様性は組織の外においては集合知の活用、中においても多様性と社員の自己表現の自由、雇われ感の払拭が求められます。また生活者も自己表現の自由の中で個性に合ったサービス、多様なサービスを求めます。オバマ大統領が何時も言っている「多様性と（大きな組織の中で眠りこまされた）アメリカ人の天賦の才の発揮が国を富ます」ですね。

その象徴が家族の多様性＝プライド（変形家族）の社会的承認です。モノのインターネット企業は多様性＝プライド（変形家族）を支持しないと自律し、雇われない生き方やプロシューマー的な生き方を選択する生活者に支持されず、また（スタンフォードやハーバードのような偏差値タイプは採用できても）創造性の高いハッカータイプが応募して来ません。

アップルは組織の外の創造性＝集合知（具体的には120万本のアプリと次に多様なスマート機器の開発）に組織の存亡をかけ、同時に社員の創造性発揮、自己表現を重視していると言う姿勢を内外に示す必要があります。この点グーグル、フェイスブック、マイクロソフトに負けられません。

多様性と社員の創造性、雇われない生き方、雇われ感の払拭などモノのインターネット時代に相応しい、新しいライフスタイル、ワークスタイルへの移行が始まっています。

■ クラウドサービスも、ビッグデータもモノのインターネットも

技術論でモノのインターネットに至る新しい主張をする人々は多数いますが、モノのインターネットが新しい産業革命である以上、家族の形やライフスタイル、ワークスタイルも大きく変わります。この視点を抜きにしてクラウド論を語っても限界があると思っています。