オキュラスリフト支持者の大反発に見るフェイスブックの不人気、キックスターターの夢の喪失

» 2014/03/29

フェイスブックが仮想現実ヘッドセットのオキュラスＲＶを2億ドルで買収し、新たなゲーム分野、仮想社会サービス、３Ｄ映画などの分野を中長期的に狙います。明らかに嘗てメタバースの世界で議論されていたアバターオフ会が数年後には新たなソーシャルメデアになるようです。フェイスブックの上に３Ｄ仮想社会サービスが出現します。

しかしそれに対してキックスターターでオキュラスリフトに投資したゲーマーや開発者が反発しています。筆者も多数あるYouTubeのフェイスブック買収に関するニュース放送を幾つか見ましたが、各動画に約1万件程度の反発コメントが散りばめられており、ちょっと驚きました。キックスターターには9,522人が投資したので反発は相当凄いです。

1,Facebook is like Microsoft and it's Xbox one. People don't want facebook fucking with gaming.

2,I will acknowledge that having a mound of money is good for the oculus.
However I will never, EVER put something connected to a company as shady as facebook on my head. Ever.

米国の様々なテックブログもその点を記事にしています。

彼らはフェイスブック離れで注目された10代では無く、お金を持っている20代、30代だと考えられる為、先端にいる人達のフェイスブックの不人気さをまず思い知りました。しかしそれ以上にキックスターターに対する彼らの感情的愛着が裏切りられ怒っています。

「キックスターターで応援していた頃は、オキュラスＲＶは我々の言う事を良く聞いてくれた！！」「それなのに買収の話では無視された！！」と言う感情的な反発が強いようです。ゲームを作ったり、ヘッドセットを買ってくれる先端の若者は、様々な自己表現を大切にしています。これが壊れればモノのインターネット時代のサービス支配論理は成り立たず、オキュラスは窮地に追い込まれます。フェイスブックの買収はオキュラスリフトのエコシステムの一部を破壊したのかもしれません。

暫く様子を見るしかなさそうです。