スマート革命と夢、途方もないグーグルの夢の続き、ニュージーランドで開始された気球インターネットサービス!!
<序文>
インターネット世界の魔法使いとかシリコンバレーの魔法使いと言った称号はアップルからグーグルに移り始めています。どうやらアナログメディア時代のディズニーに続くアメリカの魔法使い、トップ夢作り企業の称号はグーグルによる保持が暫く続きそうです。
グーグルグラスやグーグルファイバー、無人運転のスマートカーに続いて気球インターネットサービスを開始しました。尚、グーグルのインターネットサービスは先進国では一ギガのグーグルファイバー(カンサス、オースチン、ユタ)があり、発展途上国ではフィリピンなどで開始している無料のインターネットサービス「フリーゾーン」(スマートフォン用)があります。
それに続くバルーンによる気球インターネットサービスがニュージーランドで始まりました。果たして勝算はあるのでしょうか?
これまでマイクロソフトとテレデシックのイリジウム計画など、衛星を一杯打ち挙げて高速インターネットを実現する計画はありましたが結局、採算が合わず中止しています。しかし今回は高度もコストもだいぶ下がって気球の話です。20世紀末のインターネットの夢の話の一つが、またもや段々現実的になってきたと言う訳です。(仮想社会サービスなどもその頃の夢の一つでしたが既に実現しています)
★★グーグル、フィリピンで新サービス「フリーゾーン」の提供開始 - 新興市場の「次の10億人」を視野に
★★ Broadband By Blimp Tests 'Prove Feasibility'
★★Announcing a new TV White Spaces trial in South Africa
★★Google Internet Balloons Offer Remote Areas Web Access
★★Google Testing Blimp Broadband in Africa
グーグルの夢は夢想だと思われていた・・・・
Google's dream of blimp broadband in action-- "If you want to anger a conservative lie to him. If you want to anger a liberal tell him the truth." |
<出所:http://www.dslreports.com>
実現されたグーグルの夢!!
<プロジェクト・ルーン>
プロジェクト・ルーンはグーグルのGoogle X labの作品だそうです。
個々のバルーンはニューヨーク市の倍のエリアをカバーします。
今回の計画によればグーグルは航空機の倍の高さに多数の気球を挙げてそれを繋いで3G以上の高速インターネットサービスを提供します。既存のインターネットサービスのバックグラウンド的なオプションになるようです。特に基地局が無い、地方=田園地域での活用を考えています。ニュージーランドのカンタベリー地方で30個の気球と50か所のテスター(チャールズ・ニモさんらの実験参加者)でサービスを開始しました。次第にサービスをニュージーランド全土に拡大します。
準備に18カ月かかったプロジェクトクト・ルーンは先週の土曜日に発表されました。
次の目標は豪州=オーストラリア、チリ、アルゼンチンなどです。
<南アフリカでのホワイトスペース実験>
グーグルは南アフリカ共和国でホワイトスペース(放送波の隙間)を活用したインターネット実験を開始していますが、ここでもバルーン(気球)が活用されます。
<グーグルはインターネット通信サービスを征服するのか?>
発展途上国のメッセージサービスなどを無料提供するフリーゾーン、先進国の一ギガの光ファイバーサービス、田舎や田園地方の気球サービスとグーグルは通信キャリアのサービスを抑え始めています。スマートデバイスの次は通信キャリアの征服でしょうか?