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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命とビッグブラザー、米国政府がプリズムの存在を認め、告発者が名乗り出る!!

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<序文>

 先週英国ガーディアン紙と米国ワイントンポスト紙に載った米国政府(NSA配下のCIA、更にFBI)による市民を監視する仕組みプリズムの存在が内部告発され、通信会社三社、シリコンバレー9社から無条件の情報収集がなされていたと言う記事ですが、米国政府の発表などで詳細が明らかになり始めています。米国政府は議会の委員会でも詳細な説明を求められています。

 

また内部告発者が香港で実名登場し、身分を明らかにしました。(やはり尖閣列島の中国漁船のYouTubeビデオ投稿と似ていました)ほんとに米国のCBSドラマを地で行く、ビッグデータ活用に関する大きな事件です。

 

米国政府によればプリズムは政府の内部に存在するITの仕組みだそうです。そして今回の内部告発はCIAやFBIにとって大きな痛手だそうです。

通信キャリア三社やシリコンバレー9社(アップル、グーグル、ヤフー、フェースブックなどなど)からの情報収集は、ガーディアン紙が主張し、その結果、米国で懸念された「各社のサーバーに米国政府が無条件でアクセスすると言うやり方」では無く、米国の外国スパイ監視法に基づいて案件単位に政府が裁判所の許可を得て各社に依頼し、各社は内容を見ないで結果を政府がアクセスできるコンピューターのエリアにセットすると言うやり方だそうです。但し、実際の件数は相当多いようです。また電話関連の情報に関しては無条件に近いようです。(直接のターゲットは外国のスパイ活動ですが、米国内の協力者と言う名目で範囲を広げられます)

 

米国政府による無条件の監視(ビッグブラザー)では無かったとして安心感が広まっていますが、全般的なビッグデータ活用の後退は避けられないでしょう。

 

米国政府によるインターネットの民主主義を破壊するような行きすぎたスパイ行為は許せないと主張し、内部告発者として名乗り出たCIAの為に働いていたtechnical assistantEdward Snowden氏は29歳です。彼は日本の米軍基地でも任務についていました。彼はハワイにあるCIAのオフィスで契約社員(ビジネスインサイダーによればブーズアレン)として働いていました。そして彼は三週間前から香港で身を伏せ、更に準備をした後、香港で内部告発を実施しました。彼の名前はプリズムの内部告発者として歴史に残ると思われます。彼は「米国スパイ法に違反する行為をした」と認めています。早晩、香港に対する米国政府からの召喚要請も来ます。

 

しかしCNN放送も言っていましたが中国政府が彼から情報を引き出そうとする可能性もあり、かなり複雑な展開になりそうです。

 

プリズム

 

★★INTELLIGENCE CHIEF: We've Seen The Guardian Report On The NSA Leaker, And It Is Damaging

 

★★29-Year Old NSA Whistleblower Makes Mindblowing Claims About What Kind Of Power He Had

 

★★After PRISM, 'Boundless Informant' tool comes to light

 

★★Guardian reveals identity of whistleblower behind NSA leak

 

★★Edward Snowden: the whistleblower behind the NSA surveillance revelations

 

 プリズムが暴露されて苦虫を噛み潰した表情の Director of National Intelligenceのショーン・ターナー氏

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AP Photo<出所:AP通信>

 内部告発者のEdward Snowden.氏は香港から発表

Edward Snowden

Edward Snowden.

(Credit: Screengrab via The Guardian)

 <出所:CNET>

 

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