スマート革命、マイクロソフトのサーフェス・スマートフォンは登場し、成功するか!!?
<序文>
一人七台のマルチデバイス機器)(スマート機器)を活用する時代にはパソコンも再発明を強いられます。その結果、グーグルだけでは無くマイクロソフトもスマート機器販売+サービス販売で稼ぐと言ったアップル型戦略を取り始めています。
その中でマイクロソフトが自社製品としてサーフェス・スマートフォンを開発し、販売すると言う見方が米国で広がっています。
そう言えば昔、マイクロソフトはソーシャルフォンKINを自社で出して約2カ月後に撤退し、Windows7フォンの開発の方向に切り替えた事例がありました。
★★ A Surface Smartphone From Microsoft? Yes, Please!
★★ With Windows Phone still failing to gain traction, Microsoft plans to launch its own smartphone
★★Microsoft could create a Surface smartphone (and burn Nokia in the process)
★★Microsoft’s ‘Surface phone’ could hit next year (especially if Windows Phone 8 fails)
★★ Dis-Kin-Tinued: Microsoft’s Social Phone is Dead
<賛否両論があるサーフェス・スマートフォンの開発>
チャイナタイムス誌の記事や米国内でのBoy Genius Report などの取材が伝えているのは「マイクロソフトのサーフェス・スマートフォン」の開発プロジェクトについてです。既にマイクロソフトのCEOであるスティーブ・バルマー氏は、今後マイクロソフトはハード機器とサービスで稼ぐ(アップルモデルを目指す。)と言っているので、「サーフェス・スマートフォン」が登場しても可笑しくはありません。
マイクロソフトのWindows8は非常に広角的なスマート機器をカバー(パソコンから多様なスマート機器まで)しており、当然、スマートフォンも範囲に入っています。そしてスマート革命(ポストPCコンピューティング)における昨今の新しい個人コンピューティングの形からすれば、スマートフォンの成功は必須の要件だと考えられます。そしてマイクロソフトの戦略は、生活者の領域で成功して初めてマイクロソフトのドル箱のビジネス領域でiPadなどの侵略から自社ビジネスを防衛できると言う性質のものです。
しかし現在のWindowsフォンの市場占有率は2.8%-4%程度と低い為、マイクロソフトにとって満足できる状況ではありません。また「ノキア」「サムスン」「ファーウェイ」「HTC」のみがパートナーと言う状況にあります。数が少ないですね。それならばWindowsフォン(Windows 8)自社で成功させ、あるべき方向性を示すと共に稼ごうと言う姿勢をとるとしても納得できます。
これが「サーフェス・スマートフォン」を出すだろうと言う噂の大雑把な根拠です。
但し、一部のアナリストは「自社タブレットのサーフェス」を出した時、エイサーなどWindowsを部品として調達するビジネス顧客が怒った事例を取り上げて、スマートフォンにおいてまでビジネス顧客を怒らせる理由は無いと否定的です。
<ノキアを激怒させるが必要だろう>
WINDOWS PHONE に命を賭けるノキア
<出所:READWRITEWEB>
マイクロソフトが「サーフェス・スマートフォン」を出す条件としては、この秋にWindowsフォンの市場占有率が上がらない場合だと考えられます。
もし市場占有率が伸び、例えば10%を超えるならば、マイクロソフトはサーフェスタブレットやスマートテレビ化を目論むXBOX360の次世代版開発に注力し、ハードウエアに関してはタブレットとゲーム機の再発明で稼ぐ姿勢を打ち出すかもしれません。
しかしWindowsフォンの市場占有率が低いままならば、2013年中にも「サーフェス・スマートフォン」を出すと言う見方が説得力を帯びて来ます。その場合、Windowsフォンを出している韓国サムスンなどは基本、アンドロイドハウスですから、文句は言わないでしょう。問題はWindowsフォンに命をかけているフィンランドのノキアが激怒するだろうとと考えられている点です。
ノキアには悲しい出来事かもしれませんが、市場でのシェア獲得に失敗すれば、後ろから「サーフェス・スマートフォン」と言う弾が飛んで来る事態になりそうです。