速度が遅い日本のスマート革命、電子書籍とEC全体の囲い込みを狙うアマゾンのキンドルが一挙に押し寄せて来た!!
<序文>
昨日はキンドルの日本での予約と出荷の発表があり、筆者の処にもメッセージが来ました。約5万点(角川グループパブリッシング、講談社、小学館、新潮社など)で値段は8480円からと言う話です。
注目点は電子書籍リーダー専用のキンドルペーパー(11月19日)だけでは無く、音楽、映画や番組、アプリ、ゲームなど娯楽メディアを楽しめるキンドルファイアー(タブレット)も同時(12月出荷)に出してきた点でしょう。ライバルの楽天が電子書籍リーダー「コボ」を出していますから、タブレット同時販売はそれへの対抗軸ですね。
本件は何かWindows8(パソコンとタブレット)に対するアップル戦略(iPadミニだけでは無くマックのシリーズも同時発表した。)に類似している気もします。これで年末までに楽天が「コボアーク」(タブレット)を日本に投入するのは確実でしょう。
iBook3を発表したアップルは1月頃には、日本語版を相当数揃えていると思われます。既にグーグルプレイはネクサス7と共に上陸しています。
さて問題はどこの電子書籍リーダーやタブレットを買うかです。
しかしこれで四畳半文化の日本はあの重い、床の抜ける本棚から解放されるのでしょうか?どこか手塚修虫全集やゴルゴ13がプレ搭載された電子書籍リーダーが出れば、絶対売れると思うのですが。楽天コボならその位、やってくれそうな気がします。
★★ 電子書籍端末:「キンドル」日本語版、11月19日発売
★★ キンドル発売、8000円台から 米アマゾン予約開始
カラー液晶タブレットは12月に
<筆者の処に来た連絡>
2012年6月にキンドル出すよと言うメッセージがアマゾンから出て約4月間、表面的には音なしでした。
それでも筆者の処にも10月初に某出版社から「貴兄のお書きになった書籍を電子書籍化します。そしてコボやアマゾンに出します。」と言う連絡が来ていたのでキンドルの年内発売は確実と思っていました。
しかしそれにしても日本の書籍業界の社会的速度(仕事の決定、行動)はイライラする位、遅いです。
★★ アマゾンから送られて来た メッセージです
Kindleの発売開始をお知らせします。
引用
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AMAZON KINDLE
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KindleがAmazon.co.jpでご注文いただけるようになりました。
Kindle Paperwhite
http://www.amazon.co.jp/gp/product/ref=pe_main_01/B007OZO03M
Kindle Fire
http://www.amazon.co.jp/gp/product/ref=pe_main_02/B00962OKJU
Kindle Fire HD
http://www.amazon.co.jp/gp/product/ref=pe_main_03/B008UAAE44
引用終わり
<物理店舗での攻防戦>
キンドルの発売が図らずもO2O(オンライン2オフライン)の戦いに火をつけるかもしれません。何故なら楽天の「コボ」は楽天市場だけでは無く、ビックカメラ、ソフマップ、コジマ、Joshin、ヨドバシカメラといった大手家電量販店で販売される。また丸善、ジュンク堂、文教堂、TSUTAYAなどで販売されているからです。アマゾンの場合はまだ少ないですね。ビックカメラや上新電機、ケーズホールディングスなどと発表されています。
米国書店のアマゾンのライバルであるバーンズ&ノーブルの「ヌック」が30%電子書籍で近いシェアをとった例を見ても物理書店での販売は明らかに効果があります。
<個人部屋を広くする魔法のサービスの勝負>
これでグーグルプレイ、iBook3、コボ、キンドルと海外勢は勢揃いしました。後は魔法の勝負だと思っています。電子書籍リーダーで読んでいた「島耕作シリーズ全部」が何時の間にかタブレットやパソコンに入っていて、しおりを挟んだ続きが何時でもどこでもよめる。四畳半の本棚は一挙に減って部屋が広くなる。考えただけでも痛快です。