スマート革命の進展はデスクトップパソコンを潰し、アンドロイド・タブレットも消えるのか?
<序文>
一人一台のパソコン時代から一人七台のスマート機器の使いこなす時代へと技術システムの変遷と共に新しい個人コンピューティングの形が登場する中、デスクトップパソコンが消えようとしています。マイクロソフトのWindows8を活用した各社のハイブリッド型パソコンの主流派としての登場は、デスクトップパソコンの存在に大きな影を落とし始めました。
またスマート革命の中心地である米国におけるアップルとサムスンの裁判の結果、サムスンは全面敗北を喫しました。そのことは、新製品を発表し始めた各メーカーのWindows8陣営に勢いを付けると共に何時まで経ってもアマゾンのキンドルファイアーに追いつかないアンドロイド・タブレットには「成功までに残された時間が限られている。」と言ったシビアな見方が台頭しています。
★★ The end of Android tablets: can Google match Amazon's success before Microsoft closes the window?
★★ Five Trends You’ll See in Windows 8 PCs
パソコンもスマートテレビやスマートカーと同様のハイブリッドの時代に!!
<出所:バージ>
<Windows8の基本はハイブリッドパソコン>
ウオールストリートジャーナル誌のブログallthingsDによれば、HP、レノボ、サムスン、東芝などから8月末以来、続々発表されているWindows8パソコンの基本は、ウルトラブックが多く、更にハイブリッドパソコン(タブレットとしても活用でき、キーボードを付ければパソコンになるタイプ)が主流です。キーボードを外せばタッチ操作が出来、サムスンの製品に至ってはゼスチャー操作も可能です。ハイブリッドパソコンと言うのはある意味でスマートテレビにそっくりです。何故ならばスマートテレビも従来の放送波とインターネット動画の両方が視聴出来るハイブリッドテレビと言われているからです。
又、なんとなくスマートカーの走りと言われるPHVカー(プラグイン・ハイブリッドカー)の台頭で石油と電気のハイブリッドカーの登場とも似ている為、一概にマイクロソフトのアプローチは駄目と言う訳ではありません。これまでマイクロソフトが支えて来たパソコンが一斉にハイブリッド型に変化し始めたと言う話です。
そしてその結果、従来からのデスクトップパソコンは、非常に影の薄いものになりました。これからは次第に消えて行くのでしょう。
<何故アンドロイド・タブレットがやばいのか?>
米国バージのブログなどでは、マイクロソフトのハイブリッドパソコンのアプローチの中で「アンドロイド・タブレットが真っ先に狙われる。」と言った見方が台頭しています。スマートフォンに関してはサムスンがアップルに負けたと言っても既にアンドロイド・スマートフォンは、世界の主流になり、アプリも60万本開発されています。しかしアンドロイド・タブレットで最も成功したのは、キンドルファイアーの上に根と茎を生やし、豊かなサービスの森を茂らせたアマゾンです。そしてアマゾンの勝利はグーグルにとっては「百害あって一利無し」と言われています。何故ならキンドルファイアーは、アマゾンの勝手アンドロイドだからです。
そもそもグーグルがアンドロイドを開発した理由がグーグルとオラクルのパテント裁判の中で明らかになりました。それは当時グーグルがアップルでは無く、Windowsモバイルによるスマートフォンの支配を恐れた為です。スマートフォンに関してはアンドロイドは逃げ切れるでしょうが、タブレットに関しては未だ成功していません。そうなれば現在は、パソコン陣営を背景にマイクロソフトの追い上げが可能となる状況です。だからグーグルに残されたタブレット成功までの時間はあまり残っていないと言う見方が成り立ちます。
アップルを薩摩、グーグルを長州とすれば、さしずめマイクロソフトは徳川幕府と言った処でしょうか?そうなればマイクロソフト対グーグルは長州征伐にあたります。
ほんとに昨日勤尊、明日は佐幕ですね!!どんどん状況が変化します。
<マイクロソフト対グーグルの今後の予想>
マイクロソフトとグーグル今後、相当の死闘を繰り広げると考えられます。その結果、マイクロソフトが勝てばアンドロイドタブレットは滅びるかもしれません。一方グーグルが勝てば、パソコン市場が大混乱に陥る可能性もあります。今後グーグルが戦況によっては不人気なクロームOSの使用を中止して、アンドロイド・パソコンを登場させる可能性もあります。
いよいよパソコンの再発明の幕が切って落とされました。