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【お知らせ】『データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」』が発売されます。

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お知らせです。広告代理店オグルヴィ・アンド・メイザー・グループのディミトリ・マークス氏(デジタル・ダイレクトマーケティング部門「オグルヴィ・ワン」でマネージング・ディレクターを務める人物)が書かれた『データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」』が2月28日(木)に発売されます。本書に翻訳者として参加させて頂きましたので、ちょっと告知を。

データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」    ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」 ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ
ディミトリ・マークス ポール・ブラウン 馬渕邦美

日経BP社 2013-02-28
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本書はマーケティング分析を軸として、ビジネスのあらゆる局面で活用できる「分析力」をオグルヴィのデータ・サイエンティストであるマークス氏が解説する、という内容になります。原題は"Sexy Little Numbers"。適切なアプローチで分析を行えば、手元にある数字=データからでも十分な価値を引き出すことができる――といったニュアンスなのですが、「セクシー」を日本語に置き換えるのが難しく、今回のようなタイトルに落ち着きました。

ビッグデータに対する関心の高まりに象徴されるように、最近「データをどのように分析すれば良いのか」が企業の中で重要なテーマとなっています。関連書籍も数多く出版されていますが、本書がユニークなのは、一般的な業務の流れを追いながら分析の具体例を解説しているという点。誰を顧客としてターゲットにするか、彼らにどのようなメッセージを伝えるか、どこでそのメッセージを伝えるか、予算をいくら費やすか、実行からフィードバックをどのように回すか――といった具合にステップに分けて解説が行われ、マークス氏自身の思考プロセスや、過去の体験談などが紹介されています。

その内容は非常に実践的で、決して現場を無視した理論一辺倒なものではありません。例えば「データが得られない部分には適当な(本来の意味での)数字を置いて分析してみる」といったアドバイスが行われているのですが、厳密に「科学的」な分析を行うのであれば、このようなアプローチは許されないでしょう。しかしビジネスにおいて結果を出すためには、仮置きの数字で分析を回し、徐々に修正してゆくというのは理にかなっています。ところがこの考え方はなかなか受け入れてもらえないものであることを、マークス氏自身が本書の中で語っています。

著者ディミトリ・マークス氏はベルギー出身で、大学では計量経済学を専攻するなど、ユニークなキャリアを歩まれてきた人物。ベルギー人だから、というわけではないのでしょうが、語り口が軽妙で、訳していて思わず笑ってしまうような部分もありました。残念ながら紙面の都合上、表現を簡潔にしてしまった部分もあるのですが、固い内容だけでなくディミトリさんの人柄が伝わるような一冊になっていれば幸いです。

ということで、明後日というかもう明日に近いですが、どうぞよろしくお願い致します!

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