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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

「足だけAR」でスニーカー選び

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オモチャ的にしか使われていないと思われがちなAR(拡張現実)技術ですが、いくつか実用的なサービスとして具体化が始まっています。そんな実用的な用途の1つが、「ARをファッション販売に活用する」というもの。ファッションを選ぶ際には試着がつきものですが、AR技術で「バーチャル着替え」を可能にすることで、ECサイト上でも「試着」を可能にしてしまおうというアイデアです。中でも有名なのが、Zugara社が開発したこんなアプリ:

ARでバーチャル試着ができる"Zugara"のアプリ (Polar Bear Blog)

ウェブカムで撮影している自分自身の姿に、サイトで販売している服を重ね合わせてくれるというもの。文字通り「バーチャル試着」のイメージに最も近いアプリと言えるでしょう。この段階ではテスト的な存在でしたが、既にいくつかのサイトで実用化されています。

で、今回の話。コンバース(Converse)がスニーカー販売用のiPhoneアプリをリリースしているのですが、ちょうど先ほどの試着アプリの「足だけ」バージョンとも言うべき機能が組み込まれています:

The Sampler by Converse

sampler_by_converse

残念ながら日本ではダウンロードできないようですが、写真だけでも雰囲気をつかむことができるでしょう。カメラを下に向けて自分の右足を撮影すると、その上にコンバースのスニーカーのイメージを重ね合わせ、試着しているような体験ができるというもの。当然ながら登場するスニーカーは、すべてアプリを通じて実際に購入することができます。さらに「試着」中の足を撮影してギャラリーに残し、それをFacebookでシェアするという機能も組み込まれているとのこと(この辺の仕掛けはARアプリの基本になりつつありますね)。

スマートフォンの性能向上に従って、モバイルARアプリでも画像認識やトラッキング、スケール合わせといった高度な処理が当たり前のようにできるようになりました。おそらくこうした「試着系」ARアプリも高度化が進み、ウェブを通じたプロモーションやECサイトにとって無くてはならない存在になっていくのではないかと思います。

< 追記 >

こちらは同じアイデアを、化粧品に応用した事例:

ModiFace社がリリースしている"MakeUp Live"というアプリ。発想自体はずっと以前からあったものですが、いよいよ実用的なレベルにまで到達しつつあるわけですね。

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