はじめまして。
オルタナティブ・ブログをご覧のみなさま、始めまして。今日から参加しました、小林啓倫(こばやし あきひと)と申します。どうぞよろしくお願いします。
僕の略歴はプロフィールの方をご覧いただくとして、まずはこのブログの趣旨のようなものを簡単に。オルタナティブ・ブログのお話をいただいたときに、そのタグライン(『ITの「次」が読めるビジネスブログ・メディア』)に沿った内容で書かなくてはいけないかなと考えていたのですが、ふと以前ブログに書いた記事を思い出しました:
■ 世界最高齢?ブロガー(POLAR BEAR BLOG)
タイトル通り、ブログを書かれている高齢者の方々についての記事です。スウェーデンにはなんと、93歳のブロガーがいらっしゃるのだとか。またアメリカの92歳のブロガーは、トマト栽培について世界中の人々から質問を受けているそうです。
このニュースを聞いて想像したのは、うちのおばあちゃんがブログを書いたら?ということ。彼女は東京・上野の出身で、若い頃はお針子として新宿で働いていたそうです(今でも花園神社の辺りをよく覚えているとのこと)。現代に置き換えれば、大都会のアパレル業界(?)で働く花形クリエイターといったところ。その当時の思い出や、戦争の話、戦闘機のパイロットだったという彼女の夫(つまり僕のおじいちゃん)の思い出などがブログという形で残ったら、さぞかし読み応えがあるでしょう。それは僕の祖母に限った話ではなく、いまブログというメディアに接していないすべての人々に言えることだと思います。
ITというと、とかく先進的な部分に目が向きがちです。僕も最新の技術や、それを活用した次世代サービスのニュースを聞くだけで胸が躍ります。しかし仕事を一歩離れれば、ブログもグーグルも、SNSもヤフーも存在しない世界が広がっていることを実感します。「これが次世代のインターネットだ!」と騒がしいのは、世界のごくごく一部に過ぎません。
そこでこのブログでは、「ふつうの世界」で地味に人びとの役に立っている、そんなIT技術に目を向けてみたいと考えています。それを通じて、技術や政府に踊らされた結果生まれたのではない、「本当に役立つサービス」とは何なのかが分かるのではないか--そんなことを期待しています。『ITの「次」が読めるメディア』を期待されている方がそんなブログを読むのか、という一抹の不安を残しつつ、しばらくオルタナティブ・ブログと付き合ってみたいと思います。