今年初めての着物はBellevue Arts Museumにて
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今年もがんばって、いろいろな機会を見つけては着物を着ようと決めた。
その第一弾は、先週金曜日、ワシントン湖を渡ったベルビューにある、Bellevue Arts Museum (BAM)にて。
照明デザイナーでお茶のお稽古仲間でもある木下有理さんが、BAMで作品の一つであるお茶室を組み立てた後に、質疑応答の時間を持たれた。その通訳役をおおせつかったのだが、「せっかくだから、着物で出かけよう。」
有理さんが「新風」と名づけたこのお茶室。デザインは2008年に出来上がっていたのだが、実際に制作に取り掛かったのは2011年3月。あの震災のことを知り、いてもたってもいられずに、何かに突き動かされたように取り組んだのだという。何が起こってもそこから新たな一歩を踏み出す被災地の方々の姿をみて、このお茶室もそんな新たな一歩を生み出す場所にしたいという願いをこめて、「新風」と名づけたそうな。
正面の扉には楮を用いて、暗闇の中ではブルー輝くように蛍光性の素材を含めた。横面は麻を用いている。すべて日本古来の紙の技術。
BAMでは同時に、日本の竹工芸品の特別展も行っている。これも本当に緻密な、ため息が出る美しさ。
シアトルにお住まい&訪問中の方は、ぜひこの機会にBellevue Arts Museumを訪ねてみてくださいね。
木下有理さんの作品「新風」
三代目田辺竹雲斎さんの作品 (出典:Bellevue Arts Museum)
有理さんとのツーショット
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