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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

国民一人当たりの国富が最も多い国は?

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GDP=国内総生産ならよく耳にするけれど、Inclusive Wealth=国富というのは今回初めて耳にした。

GDPが国のフローを示す損益計算書にあたるなら、Inclusive Wealthは国のストックを示すバランスシートにあたるらしい。このたび国連の一機関であるIHDP (International Human Dimensions Programme) が、初めて20カ国のInclusive Wealthを算出してレポートにした。その抜粋がエコノミスト誌に載っていたので、ここで紹介。

国富は、天然資産(土地、森林、天然資源など)、人的資産(教育レベル、スキル)、そして「生産された」あるいは物理的資産(機械、建物、インフラなど)の三つの種類から構成される。このレポートが調査した20カ国の中で、国民一人当たりの国富が最高だったのは....日本。天然資産は全体の1%しかないが、人的資産はどこよりも高いとの結果だった。

日本が世界一の統計って、ここしばらく見たことがなかったので、これは一つ憶えておく価値があるかも。

この統計のように、今までは明確に数値化されなかったものが、これからは比較可能になってくる。国民一人当たりの幸せ度なども、いろいろな形で数値化されていくだろうか。

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