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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

桂離宮を世界に広めた人

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元お隣さんのT夫妻。そろって建築家の二人がよく話題に出したのは、桂離宮のことだった。私、まだ見学したことがないのだけれど.....日本に行った事もない二人がなぜ桂離宮のことについてあれほど熱く語るのか不思議だった。

ずっと昔に読んだ本を今読み返して、やっと思い出した。ブルーノ・タウト。1933年から1936年まで日本に滞在したドイツ人建築家の彼が、初めて世界に桂離宮を紹介したのだった。

今読み返している本は、「ニッポン -- ヨーロッパ人の眼で見た --」(ブルーノ・タウト著 講談社学術文庫)。この本の中で、かれは桂離宮をこの上もなく賞賛し、日光東照宮を個展パンにこき下ろしている。この建築家が「美しい」と惜しみなく賞賛している日本と、「醜い」とこき下ろしている日本とを、いつかこの眼で見比べてみたい。同じ感想を持つだろうか...

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