3Dプリンターより手描きの方がいい
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今週は、シアトルで年に2度開催されるKyoto Art and Antiqueのオープンセール。初日開場30分前に到着したが、列は半年前より長くなったみたい。日本のアンティークのファンがこんなにたくさんいるのかと、びっくりしてしまった。
今回遭遇したのは、古びた桐の箱に入った絵皿15枚。箱には「平安永楽造 (美?)本絵替皿」と達筆で書かれている。箱には「美屋古」ともある。料亭の名前?
大きさは同じながら、絵柄はすべて異なる。一つ一つ、永楽さんかあるいはお弟子さんが手描きしたのだろう。日本のどこかで使い古されて、海を渡って、再び日本人の手に渡って.....
エコノミスト誌が特集していた第三次産業革命の記事によれば、陶器も3Dプリンターによる生産が可能らしい。でも、形も厚さも少しずつ違って、一つ一つ異なる顔を持った手作りのお皿の方が、私には愛おしい。そう思うのは、やはり私が歳をとったからだろうか。
15枚全部、箱から出して並べてみた
古ぼけた桐箱の蓋。「本」の上の漢字は何と読むのでしょうか?
これは桔梗?絵替皿の一枚をクローズアップ。
見も知らぬ永楽さんが、なんとなく親しく感じられて
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