オルタナティブ・ブログ > 佐川明美の「シアトルより愛を込めて」 >

元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

スミスタワーの行く末は...

»

あのスミスタワーがオークションにかけられるという今日のシアトルタイムズの記事を読んで、ちょっと感傷に浸ってしまった。

シアトルのパイオニアスクエアーに建つ、頭部が三角形のビル。今では高層ビルの陰に隠れてしまっているが、1914年にできてから50年もの間、西海岸で最も高い建物だった。

施主は、スミスコロナタイプライターで巨万の富を得たLyman Cornelius Smith氏。今でもエレベーターボーイ&ガールさんが操作してくれる、年代物。35階のチャイニーズルームには、当時の清の皇后から贈られたという陶板でできた天井が見事だ。

前の会社のOINAは、3年間程このビルにオフィスを構えていた。OINA時代の悲喜こもごもの半分近くの思い出が、このビルと一緒に私の記憶に収まっている。

オークションで誰が新たにオーナーになるにしろ、どうぞ取り壊すなんてことはしないでくださいね。

Comment(0)