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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

70年前の今日、シアトルで起こったこと

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70年前の今日(日本では12月8日、アメリカでは12月7日)は、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃した日。シアトルの地元ラジオ局KUOWでは、あの日シアトルの町がいかなるパニックに陥ったかというエピソードを紹介していた。

日本軍が真珠湾を奇襲したとのニュースの後、シアトルのラジオ局は次のようなメッセージを流した。

Reporter: "The blackout is not only for the city of Seattle, it includes every, every light between the California border, or rather the Mexican border and the Canadian border. Every farmhouse, every light of any kind in that area must be out by eleven o'clock."

(灯火管制はシアトル市内だけでなく、メキシコ国境からカナダ国境まで、太平洋岸すべての都市にしかれます。地域内の家はすべて午後11時までに消灯してください。)

この号令は、敵機が攻めて来ても攻撃対象とならないようにというのが、その意図するところだったらしい。敵がその発信源を察知することを恐れ、その夜は、ラジオ放送自体、午後7時以降中断された。

その夜、午後11時を過ぎても灯りを消していなかったダウンタウンの店14数軒を、シアトルの住民が投石したりして襲ったそうだ。「灯りを消せ!アメリカは戦争を始めたんだぞ!」と叫びながら。夜半過ぎに警察が出動して、この騒ぎはやっと収まったという。

結局敵は太平洋岸にはやって来なかった。恐るべきは敵軍空母でも敵機でもなく、自分たち自身だったと、このラジオのストーリーは結んでいる。

70年という年月がたった今、太平洋を隔てた国の双方で、あの戦争がいかにして起こり、両国にどんな犠牲を強いたかについて冷静に分析し、そして今後決して同じことが起きないためには今を生きる私たちが何をすべきかを考えることが大切だと、このラジオ番組を聴いて思った次第。

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