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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ニューヨーカーは日本の包丁がお好き

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別にニューヨーカーに限らず、アメリカで日本製の包丁、それもステンレス製ではなく鋼の刃の包丁が人気だという。NY Timesの記事

日本のテレビ番組「料理の鉄人」をまねした番組や、セレブ系のお料理番組のおかげで、"Santoku" とかいう言葉もよく耳にするようになった。数百ドルもする包丁が人気だという。ニューヨークの日本総領事館の話では、韓国を抜いてアメリカが、日本製包丁の輸出先トップに躍り出たとのこと。

先日、日本の伝統工芸品産業の惨状を示す資料を紹介したが、この状況を打破するには、需要を日本国外に求めるしかないのだと思う。

数百年の伝統をもつ工芸品、その技術の精密さ、完成度の高さは、他のどの国も簡単にまねできるものではない。日本が真剣に自国の国際競争力を追求するのなら、その解は、先端技術分野でなく、むしろ伝統産業にあるのでは?

手作り、手作業、匠の技..... 日本が時代遅れと長年自ら卑下してきた分野に、大量生産&大量消費に飽きたアメリカなど先進諸国の富裕者層が、あこがれと郷愁を寄せているのを感じる次第。

さて、包丁以外に、何が人気があるのかしら?あれこれ探ってみるつもりです。

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