イランの核施設だけを狙う?Stuxnet Wormの正体は?
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今日のBBCニュースは、なんだかスパイ小説を読んでいるようだった。
昨年から出没し始めたこのStuxnet Wormというマルウェア。当初は、産業用制御システムを標的とするという程度のことしかわからなかったのだが、Symantecの調べによると、被害の60%以上がイランに集約しているという。
クリスチャンサイエンスモニターの記事では、このマルウェアがターゲットとしているのは、イランの核施設ではないか、とまで述べている。
ミサイルのように、狙った標的だけを襲うソフトウェア、かもしれないこのStuxnet Worm。BBCのインタビューを受けたSymantecのO'Murchu氏は、そのプログラムが大変複雑で膨大なコストをかけて作られたとみられることから、個人ではなく国家レベルで開発されたのではないか、といっている。
どこかの国が、イランの核施設を攻撃するために、秘密裏にこのソフトを開発したのだろうか?
折りしも今日、国連総会でのイラン大統領のスピーチの途中でアメリカ代表団が会場を出て行ったというニュースが流れた。事実は小説よりも奇なり。Stuxnet Wormの生い立ちは、いつか明らかになるのだろうか。
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