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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

草食より「創職」はいかが?

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中村さんの記事で少し考えさせられたので...

最近の若い人にとって、就活が大変だということは、中村さんの記事の他にもいろいろなところで聞いている。

20年以上も前、私も、女性だという理由で、就職活動には本当に苦労した。あの時、男性のクラスメートは次から次へと、当時あこがれの長期系銀行や都市銀行に次々就職が決まるのに、私はこれら「将来を約束された」企業から、ことごとく門前払いを食らった。

今振り返って、長期系銀行=興銀、長銀、日債銀はどうなったのだろう?当時13もあった都市銀行は今いくつあるのだろう?このとおり、将来、何がどうなっているかなんて、誰もわからない。今「安定した」就職先だって、ずっと先までそうなのか、誰も保証なんてできない。

そこで、単なる語呂合わせなのだが、「草食」系なんていわれているだけでなくて、この際「創職」なんてことに目を向けてみては?そう、自分の「職」を「創造」するのです。他の人の役に立って、報酬をもらえたら、それは立派な「職業」。「〜業」と名乗る「〜」を、自分で勝手に定義するのはどう?

面白い例は、1-800-Got-Junk?という名前の会社。"The World's Largest Junk Removal Service" (世界最大のゴミ除去サービス会社)と謳っている。電話一本でトラックがやって来て、つめるだけのゴミを持っていって、すべて廃棄処分を行なってくれるのだ。 Junk Removal Service なんていう業種、これまで存在していた訳ではなく、創業者が勝手に定義したこと。それでも大変好評で、最近では類似の別会社のトラックも見かけるようになった。

これはほんの一例。従来の常識が通用しなくなった昨今、こうして勝手に「創職」できるチャンスは、かえって増えていると言える。この際、「創職」してみませんか?


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