刑務所で犬と自分自身をトレーニング
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アイダホ州のある刑務所では、服役囚がアニマルシェルターに保護された捨て犬をトレーニングするプログラムがあるらしい。
捨て犬の多くは、虐待されても適切なトレーニングを受けたことがない。それを、服役囚が24時間つきっきりで世話をし、必要なトレーニングを施して、新しい飼い主を見つけるというのがプログラムの趣旨だ。新しい飼い主が見つからなければ、犬は始末される。トレーニングは犬の生死を決する。
服役囚は、生活を共にし愛情こめてトレーニングを施す犬に、自分自身を見出すのだという。これまで人間としてのトレーニングを受けてこなかった自分に気づき、犬から見返りを求めぬ無条件の愛情を学ぶ。そして、その犬の命を救うために決定的なトレーニングを施すことを通じて、自分の存在価値を実感するのだそうだ。
このプログラムに参加した服役囚は、他の服役囚と違い、再び刑務所に戻ってくる比率が極端に低いらしい。
人にも犬にも、セカンドチャンスを。
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