だから私は今でもビル・ゲイツが好きなのです
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今年のTEDコンファレンスのスピーカーはビル・ゲイツだった。
Technololy, Entertainment, Designの3つの分野から著名な人を毎年スピーカーに迎えるこのコンファレンス。その様子は無料でビデオで観られる。
マイクロソフト時代と同じパッションで、新たな課題に取り組むビルのスピーチ。一気に観てしまった。彼は二つの質問を聴衆に投げかけた。
- 蚊が撒き散らす伝染病をいかに撲滅できるか?
- いかに先生の質を向上できるか?
ずっと大昔、私がビジネススクールの学生だった頃、まだ若かったビルが学校にやって来て、ぼさぼさ頭でパソコン普及の為に自分は何をしているかを話すのを聴いた。あのスピーチが、私が卒業後日本に帰った後、マイクロソフトに転職したきっかけとなったのは確か。
20年後、こうしてビデオで再びビルのスピーチを聴いて、なぜ私はいまだにビルにあこがれるのか考えてみた。
そうなんだ。彼は決して評論家にはならないんだ。自分ができることを見つけて、それに一生懸命になる。政府もやっていないし営利企業もやっていないからといって他者を批判するのではなく、他者がやっていないなら自分でやるのだという、彼の主体性を、私はとってもかっこいいと感じるのだ。
さて次は、鏡の中の自分に同じ問いかけをしてみる。批評家で終わってはいない?自分は主体的だと胸を張って言える?
多くのメディアは、このスピーチの最中にビルが蚊を持参して会場内に放った場面だけを取り上げ、いろいろ批判していた。でも、まずは彼の話を最初から最後まで聴いてみて下さい。
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