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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

他の国を見たこともないのに「アメリカが一番」なんて言わないで

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もう一つ、1年間の高校交換留学時代の思い出。

私がホームステイしたのは、ペンシルバニア州の北西部にある、グローブシティという小さな町。当時人口は8000人ばかりで、私が唯一の日本人だった。おかげで、ロータリークラブや老人ホームなど、いろいろな団体が、私を珍しがって会に招いてくれた。私もがんばって、着物を着、日本の日常生活を撮った写真を携えてよくスライドショウに出かけた。

いろいろな反応があったが、一番いやだったのは、「アメリカほどすばらしい国はないでしょう」。という言葉だった。大体こういう人ほど、海外はおろかグローブシティの外にはほとんど出た経験がないのだ。

同じいやな目は、日本でもたびたび遭う。海外旅行をしたことがない人が、「日本ほどおいしいものがそろっている国は他にない。」とのたまう。比較するには、やはり比較対象を知らないとね。

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