オルタナティブ・ブログ > 佐川明美の「シアトルより愛を込めて」 >

元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ヒューストン訪問記 2: シアトルが京都だとしたら、ヒューストンは東京

»

シアトルから直行便で約4時間半でヒューストン空港に到着。正式名は、George Bush Intercontinental Airportというそうな。

これが3度目のヒューストン訪問だが、来る度に東京での一コマを思い出す。

シアトルは、東にはカスケード山脈、西にはオリンピック山脈、南にはレーニエ山が見えるので、常に東西南北を確認できる。どこへ行くにも、方角を念頭に入れておく。京都では山が見えないのが南、大阪では山の見えるほうが東、と決まっているのと同じこと。

それに対しヒューストンは、さすがにテキサス州の都市らしく、広大な平野に拡がる。四方を見渡しても山は見えず、方角を保つのが難しい。A地点からB地点へ向かうのに、方角ではなく、どの道路とどの道路の交差点を目指して車を走らせる。

大学を卒業して、就職のため京都から東京へ移り住んだ。会社から下北沢のアパートまで、初めて深夜タクシーで帰った時に、

私「下北沢の駅から南の方なのですけれど。」

タクシーの運転手さん「あのねー、どの道をどういって、どの角を左、あるいは右に曲がると言ってくれないと。」

まだ道の名前も覚えていなかった私は、やっとの思いで家にたどり着いたのだった。

山が見えない都市。東西南北がわからない都市。東京に抱いた最初のイメージを、ヒューストンに来ると思いだす。

Comment(0)