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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

金融危機、溜飲を下げるのは失礼?

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- 三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーに出資 (22日)

- 野村野村ホールディングスがリーマン・ブラザーズアジア・パシフィック地域部門を買収(22日)

- 野村ホールディングスがリーマンの欧州及び中東地域における株式部門及び投資銀行部門を買収(23日)

ここ数日相次いで入って来たこれらのニュースに、意地悪ながら少し溜飲を下げる思いがしたのは事実。

かつてバブルでふくれあがったお金でロックフェラーセンターを買ったりして世界からひんしゅくを買ったのとは逆に、この段階における日本の金融機関の資金投入は、 アメリカの政財界から感謝歓迎されるべきだろう。しかも、資金が逼迫しているアメリカの金融機関がなりふり構わず売りまくっている中から、比較的質の良いものだけをピックアップして、割安で手に入れるのだから、大変お買い得でもある。

ただ、ファイナンシャルタイムズ紙も述べているように、三菱や野村が投資のリターンを上げるには、買収あるいは投資対象をいかに自分たちの一部として取り込んで行くかにかかっている。いやでも、企業の国際化という挑戦が待っている。

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