75年前に逆戻りして学ぶべきものは?
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ウォールストリートは昨日も大荒れだった。リーマン、メリルのニュースに続いて、米政府とFRBが全米最大の保険会社AIGの救済に乗り出すというニュース。それでも、次はどこの番かという不安がぬぐえない。
独立系の投資銀行大手で残るはモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスの2社となった。そのうちモルガンが、ワコビアバンクと合併交渉を開始したと、ファイナンシャルタイムズもニューヨークタイムズも伝えている。投資銀行のみで存続するのは難しいということで、商業銀行業務も兼ねた、いわゆるユニバーサルバンキングへの移行が一挙に進んでいる。
だけど、形式だけをみると、これって、結局グラス・スティーガル法(1933年成立)以前に戻っただけではないかしら?
再び規制強化が叫ばれているが、残念ながらそれが根本的解決にはならないだろう。75年かけて一巡した今、今後世界大恐慌や今回の金融メルトダウンを避けようと思ったら、私たちはこの苦い経験から何を学ぶべきなのだろう。
17世紀のチューリップ相場に始まって(あるいはその前にも存在していたのかもしれないが)、歴史は人間の過度の欲がもたらす結末を、幾度となく私たちに見せてくれているように思う....どこまでが過度ではない欲か、を判断するのが難しいのだけれど。
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