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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

米大統領選から学ぶマーケティング

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"心が沸いた”オバマ候補の演説から一夜明けて飛び込んできたニュースには、「やるー!」とうなってしまった。

共和党のマケイン候補が副大統領候補に選んだのは、かまびすしいメディアの憶測にも取り上げられなかった、Sarah Palinという人。女性、5人の子供の親(うち一人は米国陸軍に志願)、アラスカ州知事....明らかに、オバマ候補と最後まで戦ったヒラリー・クリントンの支持者層にターゲットをあてている。

私の周りにも数人いるヒラリーの熱狂的ファンの、オバマに対する敵愾心は驚くほど激しい。どうせなら、せめて女性を副大統領にしたいという動きに出ないとも限らない。

昨夜の演説に"心が沸いた”というのも、演説が私の情緒に訴えたということ。人間は何よりも感情の動物。政策論争をいろいろ聞き比べても、一票を投じる時の最終決断を左右するのは、割とこの感情というのが本音かもしれない。そして、キャンペーンチーフは、長年の経験からそれを知っているのだろう。

市場を制覇するため、狙う顧客層を明確にし、その特質を理解し、最も効果の高い手段でその層に訴求する...マーケティングの基本を、これから年末までの大統領選でいろいろ勉強させてもらいます。

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