PCがイメージで売れるようになる時代
USオープンテニスの合間に流れていたTVコマーシャル。はじめはアパレルメーカーの宣伝かと思ったのだが、よく見るとHPのパソコンのコマーシャル。 ‘The Computer is Personal Again’ キャンペーンの一環らしい。
自動車産業と同じように、パソコンもその普及率が上がるにつれ、そのスペックで売れる時代は終わったようだ。かわって、テイストやイメージが購買の決め手になってきているのだろう。このコマーシャルを見て、私も一度HPのパソコンを触ってみたい気になった。
イメージが購買の決め手となるなら、買い手が購買前にPCを直接手に触れられる小売チャネルの重要性が増す。カタログ販売が主体のDellが市場シェアを落とし、他方幅広い小売販売もを持つHPがシェアを伸ばしているのもうなずける。 (下記表を参照ください)
カーリー・フィオリーナさんのCEO退任をHPの取締役会が決定した時、GE前CEOのジャック・ウェルチ氏は「もう少し長く彼女に機会を与えるべきだ」とコメントしていたのを思い出す。現在のHPの躍進が彼女の決断の成果だとするならば、氏のコメントは当を得ていたのかもしれない。
Rank |
Vendor |
2Q07 |
Market |
2Q06 |
Market |
2Q07/2Q06 |
1 |
HP |
11,335 |
19.3% |
8,303 |
15.9% |
36.5% |
2 |
Dell |
9,491 |
16.1% |
9,978 |
19.1% |
-4.9% |
3 |
Lenovo |
4,879 |
8.3% |
3,989 |
7.6% |
22.3% |
4 |
Acer |
4,261 |
7.2% |
2,742 |
5.2% |
55.4% |
5 |
Toshiba |
2,407 |
4.1% |
1,981 |
3.8% |
21.5% |
Others |
26,452 |
45.0% |
25,303 |
48.4% |
4.5% | |
All Vendors |
58,824 |
100.0% |
52,297 |
100.0% |
12.5% |
(出典:IDC)