現状を打開せよ!――私が「広報女子部」をつくった理由。
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あるイベントのために作った「広報女子部」紹介資料があるので、せっかくなのでみなさまにも共有させて頂きたい。
これはあるメーカーさんの"ひたむきに頑張る人を応援する"という趣旨のイベントで、「広報女子部」という活動を知っていただくためのプレゼン資料なのですが、一般の方向けに作ったものです。
今回誠ブログに書くとういことは、わたしにとってもチャレンジで、「広報女子部」を「広報」する、といった、まさに広報能力が問われます(汗。いつも「広報!広報!」と言っているだけに、同じ職種の人の中では共通認識であることが、世の中では異端だったりすると思います。そして、冷静にいろんな資料を見たところ、こちらのプレゼン内容が、「広報女子部」を説明するために、わかりやすい気がしました。
【1】広報とは?
こうしてこのブログを読んでくださっている方々の中にも「広報」って何?と思っている方はいるでしょう。
一言で言うならば、「広報」は社会と会社の橋渡しです。一見、メディアに出す人、みたいなイメージも強いかもしれませんが、その視野はメディアだけには留まりません。どのような形であれ、社会と自社のコミュニケーションを企画し、運営していくのが、広報という仕事だと思います。
【2】中小企業の広報は孤独です。
こちらの内容は、前回もブログに書いた内容ですので、今回は特に触れません。とにかく「広報」と肩書きをしょっている人は全社員の中で比率が少ないので、「広報」について相談できる方が社内にいないことが多いです。
【3】中小企業の広報は、兼務ばかりで煩雑です。
「本当は今日は広報について学べるセミナーがあるのに!17時に出たいのに!!」と思っても、総務の仕事が残ってたら、経理の仕事が残っていたら、会社に残らざるを得ません。細切れ時間の中で、一定の成果を残さなければならないのですが、知識がつみあがるスピードが遅いだけに、なかなか難しいというのが現状です。
【4】中小企業で広報歴も浅ければ、ナイナイづくし。
基本的に、中小企業の広報は、
知識はない
情報はない
人脈はない
といった、ナイナイづくしの中で仕事をすることになります。
でも、ナイナイづくしの中の仕事は、限界があります・・・。
【5】ナイナイづくしの打開策
そして、ある日、ふと思ったのです。
自分と同じようなことで悩む中小企業の広報は、ほかにもいるんじゃないかと。
ベテランさんなら、知識をくださいとお願いをしてしまうことになるので、相手にメリットがない。でも、自分と同じような立場で、一緒に勉強しませんか?情報を共有しませんか?、というアプローチなら、相手にもメリットを与えられる!!
ないものは、つくればいい。
できないことは、工夫すればいい。
相手にもメリットがあるように、自分にも支えてもらうように、関係性を作る。
業界を超えて、業種を超えて、会社の規模を超えて、いろんなものを超えて、メンバーを集めました。
【結論】案外知りたいのは、"普通のこと"
もちろん広報に関してのセミナーはいろんな会社さんが実施されています。
有名な編集長・プロデューサーが来て、お話下さいます。その話はとても面白く、ためになります。
しかし、広報をし始めたばかりの頃、わたしが気になっていたのは、「この話を聞いた広報さんはどのようにこの話を捉え、どのように仕事に活かすのか」ということでした。そこに広報という仕事の金脈がある気がしていました。
初心者のためには、「すごいこと」も刺激にはなりますが、案外初心者は「"普通のこと"が知りたかったりするのです。もちろん各企業の中で収めるべき話であり、外に話すべき内容ではないこともあります。でも、それを除いても共有したい内容はあるものです。
今では広報には"普通のこと"はあまり存在せず、千差万別だとわかっています。しかし、直接広報同士で話をすると、お互いの仕事の中の思わぬ共通点を見いだせ、明日の自社広報に役立てられるとわかるのです。
大きなセミナーに出来ないこと、大きな会社にはできないことを、あえて小さな力を集めることで実現していけると信じています。
(※右写真は、絵本「スイミー」より。スイミーたちのような、トップダウンではない相互協力のツナガリを構成したいと思っています)
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