IT界での大間違い
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1971年生まれでITや出版の世界で活動してます。maskinこと増田真樹と申します。
http://www.metamix.com/2.php
1990年代は雑誌ライターでIT雑誌の大半に記事を書かせてもらっていました。2000年前後はシリコンバレーで起業メンバーとして参加。帰国後はネットエイジやソニーさんの新規事業、ブログSNS関連の立ち上げ、アドバイザーなどを活動してましたが、それから数年、病気などでこもってまして、時々顏を出しては消えておりました。
現在は、某携帯キャリアの公式ニュース編集、記者、コンサルティング活動で生計を立てつつ、これまでの垢をだしながら、リスタートをしている最中です。初めましての方が多いと思いますので、よろしくお願いいたします。
別途ブログもあり(www.metamix.com)こちらのブログとの差別化をどうはかるか考え、「マス菌の悪あがき」とし長らく在籍しているIT界で私がやった失敗談とその反省文を書かせていただこうと思います。
「マス菌の悪あがき」という品のない名前、実は大分前に「2013」というタイトルから変更させていただいていたものです。(2013はaltblogスタート直後からやらせていただいていました)。やるぞ、ということで変更させてもらったのですが、なかなか体制がととのわず、今さらの再スタートです。
今後、IT界の25年くらいをふりかえっていこうと思いますが、その前にこの10年くらいで最も大きな失敗となった原因となる“誤解”のいくつかを書かせてもらいます。
この10年におけるマス菌の誤解あれこれ
- 米国にITリテラシーで遅れを取っている日本。刺激となるサービスを投入すれば市場は取れると思っていた→誰も遅れを取っているとは思ってないのだから、そこだけを見て投入したって、うけるわけがない
- ITが浸透すれば人々は(米国のように)オープンマインドが生まれると思っていた→No 逆だネオ村社会が生まれた
- 誰よりも早く新しいものを取り込み行動して伝えれば強みとなると思っていた→
- スマートで可能性に満ちたプランに人々は魅了されるはずだと思っていた→No マーケッティングが不可欠。日本ではそれを伝えるメディアも人も少なく、埋もれる企画の方が圧倒的に多い。アメリカ磁石(アメリカITの話題にはかみつく傾向)は相当強い。
- こんなに早く一般メディアにURLが掲載されたりネットの話題が掲載されるとは思っていなかった→市場価値が高い企業の一連の買収騒ぎなどの影響も大きいと思う
- 期待値の高いITビジネスは早い段階で実経済にも影響を及ぼすと信じていた→そもそもマーケテットを見定めて投入しないと無理だった
- プログラマーと設計者は分離し、コンテンツを理解した設計者が主役となれる時代がくると確信しすぎていた→プログラマー畑にいないと設計どうこうは主張しにくい。プログラマーやSEが設計するか、技術者以外が漠然とした設計をしてオーダーするパターンに変化はない
- ソーシャルメディアが増加することで、メディアや組織票による価値は淘汰されると思っていた→No やっぱり派閥は強い(良い面もある)
- ブランクがあっても実力があればいいと思っていた→No 人々は忘れるし、表にでない実力は認めない
以上
「本当に悪あがきしてる」と嘲笑されている方の顏が見えますが、引き続きあがいていこうと思います....はあ
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