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ソーシャルメディアの先にくる変化を、過去と現在を行きつ戻りつ紐解いていきます。

Speak Like A Child(後編)

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スタイルカウンシルのデビューアルバムは、通常版では無く、曲数の少ないミニLPだった。定価は確か1、800円位で、2、000円だと1割のプレミアムがついている形になる。「やられた!」と思いながらレコードを取り出すと、中から1枚の紙切れが出てきた。
そこには、ジャムからスタイルカウンシルに移るまでの経緯や音楽性の違い、僕へのオススメなどが汚く忌憚ない字で訥々と語っており、最後に「これだけ入ってなんと2、000円!」で締めていた。どうやら自作の解説書をつけてくれたようだ。(輸入版なので、解説がない。)

一部の歌詞は和訳も書いていたりもしたのだが、あまりの適当な解説に「なんじゃこりゃあ。」と思い、翌日すぐに返却。お金も返してもらった。あまりのことにカセットテープにダビングするのも忘れていた。ちょうどマクセルのメタルテープ(46分)の買い置きがあったのに。

結局、そのままLPは買わないまま、現在に至る。

その後に発売されたジャムの2枚組ベスト盤Compact Snap!や、ライブ盤Dig The New Breedは買ったのだが、スタイルカウンシルのLPはTVで「Walls Come Tumbling Down! 」のCMを見て、「ジャムっぽい。」と思ってすぐ「Our Favourite Shop」を買うまでは買わなかった。※結局Cafe Bleuを 買わなかったってことなんですけど。。。

初期の楽曲はジャム後半のそれに近く「これなら解散しなくて良かったんじゃない?」みたいなことをいってたような気がする。いま改めて聞いてみると、ずいぶん見当違いな気もする。スタイルカウンシルの後半の失速ぶりは目を覆うモノがある。注1) とはいえ、「Our Favourite Shop」以降はマメに聞いてたかな。

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1987年にリリースした3rdアルバム「コスト・オブ・ラヴィング(The Cost Of Loving)」は、全英アルバムチャート(Music Week)2位のヒットを記録。続く1988年の4thアルバム「コンフェッションズ・オブ・ア・ポップ・グループ(Confessions Of A Pop Group、ポップ・グループの告白)」では評論家にも酷評され、駄作との評価を受けることになった。そして1989年、スタイル・カウンシルは自然消滅することになる(1990年にフジテレビ『夜のヒットスタジオ』出演の為だけに一時再結成した)。その後ウェラーはソロでデビューし、再び高い評価を得ることになる。

スタイル・カウンシル. (2010, 4月 22). Wikipedia, . Retrieved 14:55, 6月 3, 2010 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AB&oldid=31720338.

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ウイキペディア上の解説では、デビューアルバムはCafe Bleu であり、本作はデビュー前の企画盤という位置づけのようです。

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